うつ病のビデオ教材と相対的貧困に陥った一人暮らしの支出内訳

平成30年度(2018年度)の障害年金の金額

前回、2016年9月1日以降、「一人暮らし」の精神障害者は二つの困難に耐え苦しんでいると説明しました。 自らの精神障害、病気との闘い 相対的貧困 2016年9月1日、精神障害者だけを標的とした障害年金制度の改定が行われました。それ以降、「一人暮らし」の精神障害者は、事実上、障害年金を受給することが不可能になったのです。 コロナ禍より深刻な経済被害 不支給による損害は最低でも、年間で約60万円〜72万円。月ベースでは約5万円〜6万円。新型コロナウイルスによる「世紀の大不況」であっても、日本人の年収 […]

相対的貧困とは何でしょう。一人暮らしの精神障害者を貧困から救うための募金

診断書の裏面

2017年の春、私は貧困に陥りました。障害年金が不支給になったのです。 2016年9月1日以降、私だけでなく、実は多くの「一人暮らしの精神障害者」が同じ理由で次々と貧困に陥っています。 2016年9月1日、精神障害者(と知的障害者)だけを標的とした障害年金制度の改定が行われました。「精神の障害に係る等級判定ガイドライン」という名の「経済制裁」が密やかに発動されていたのです。 それ以降、私達は食事、洗面、洗髪や入浴、買い物等が一人でできるかどうかという簡単な基準、たったそれだけで、支給の可否、等級 […]

英語版のサイトを公開。一人暮らしのうつ病、精神障害者への支援が本格スタート

愛ある募金支援

2020年8月7日、「一人暮らしの精神障害者こそ障害年金が必要。オンライン決済を使った募金を開始。ご支援をお願いいたします」を公開。それと同時に、オンライン募金・寄付フォームも公開しました。 実は構想の初期からサイトの英語化(一部のみ)、国際化の準備を行っていました。当初から日本国内での募金・寄付は困難と判断し、活動を始めていたのです。 日本には寄付文化がない 日本人は寄付しません。このことを私は実体験を通じて把握しています。 2010年4月に「資金決済法」が施行されるまでの約4年間、私は「Pa […]

シンスプリンターからSPソーシャルサポート企画へサイト名を変更しました

精神の障害に係る等級判定ガイドラインの早見表

突然ですが、サイト名を変更しました。新しいサイト名は「SPソーシャルサポート企画」になります。 ちなみに「SP」は旧名のシンスプリンターを略したものです。「SS」の方が略としては正式かも知れません。しかし、直感で決めました。 一人暮らしなら障害年金は厳しい 当サイトで何度も取り上げていますが、2016年9月1日、「精神の障害に係る等級判定ガイドライン」が施行されました。それによって「一人暮らし」の精神障害者は、障害年金を受給することが大変困難になりました。 ■参考記事 2016年9月以降、精神障 […]

一人暮らしの精神障害者こそ障害年金が必要。オンライン決済を使った募金を開始。ご支援をお願いいたします

hopeless-depression

一人暮らしの精神障害者は「公的支援」無しでは社会復帰がしづらいのです。 これは2016年9月以降、精神障害者「だけ」障害年金の受給が著しく困難に、苦しみは無慈悲に点数化され、そのうめき声はどこへも届かなくなったの中で書いた心からの叫び。 この記事からほぼ3年が経ち、コロナ大恐慌に襲われた今、「独り身の精神障害者は障害年金(公的支援)がないと本当に生きていけない」と改めて痛感。 家賃も払わないといけない、水道光熱費も払わないといけない。社会保険料も課せられる。現金には羽が生え、容赦なく逃げ去ってい […]

他所(管轄外)の精神障害者雇用トータルサポーターも利用できた話。セカンドオピニオン制を強く推奨

rain_man

2016年10月、突如うつ病が再燃。そして退職。 発症は2010年。6年間きちんと通院、服薬をしていても急にぶり返す。 「もう、健常者として仕事や生活するのは無理だ…」。そう痛感しました。 障害者として生きる 障害者として生きる。抵抗はありました。悩みました。しかし、最終的には精神障害者保健福祉手帳を取得。そして「障害者雇用」を活用し、正式な障害者として社会復帰をしようとしたのです。 とはいえ障害者枠での就職活動は初の事。何から始めたら良いのかさえ分からず。焦りと不安ばかり。もうそんな状況に居る […]

電通の過労自殺に隠れた仮面うつ病問題、ブラック企業からは緊急退避 若者の自殺問題、就活自殺、過労自殺 Part4

高橋まつり

2016年5月末から書き始めたこの「若者の自殺問題、就活自殺、過労自殺」シリーズ。7月頃から筆者自身のうつ病悪化のため大幅にスケジュールが遅れました。闘病をしている間に2016年10月に。そこで電通の新入社員の過労自殺のニュースが飛び込んできました。 彼女は仮面うつ病 彼女のSNSの書き込みを拝見しましたが、彼女はうつ病による自殺の典型的ケースでした。 ご遺族・関係者の方々には大変申し訳ありませんが、うつ病と自殺の強い相関関係についてぜひ皆様にご理解を深めて頂きたいがために、彼女のSNSを敢えて […]

就活失敗、その後待ち受ける孤独 勝ち組と比較せず公務員試験へ 若者の自殺問題、就活自殺、過労自殺 Part3

aho

前回の記事では、日本の新卒一括採用の選考基準は、グローバル・スタンダードの実力・能力主義とはかけ離れていることを示しました。 実情は、いわゆる「人間力採用」と呼ばれる「ガラパゴス」で「非人道的」な基準であることも示しました。 特に以下の項目は学生の性格、生得的な資質、育ってきた環境等に大きく依存すると考えられます。そのため、就活という短期間では、最大限の努力を図っても企業が求めるヒューマンに生まれ変わることは無理と言えます。 1位「人柄の良さ」54.7% 3位「空気を読む力」43.8% 6位「質 […]

ブラック企業暗躍の原因分析、新卒一括採用の選考基準は非人道的 若者の自殺問題、就活自殺、過労自殺 Part2

青年自殺

前回の記事では、今や日本の若者の自殺率は、旧共産圏を除いた先進国の中では今や世界最悪である事を紹介しました。 ブラック企業の蔓延 新卒至上主義における「非人道的」でアブノーマルな選考基準 今回は実際にブラック企業に勤め、地獄の歳月の間、このまぶたの裏に焼き付けてきた事実や光景をもとに、若者を自殺に誘い込む上記2つの社会要因ついて考察してみます。 おさらい、若者を自殺に追い込む社会要因 その前に前回のおさらいをします。日本の若者の自殺率の高さには、以下のような社会要因が関係すると私は指摘しました。 […]

うつ病で中年フリーターの私が自殺しない理由 命さえあればやり直せるはもう嘘かもしれない 最終部

閉ざされた門のイメージ

前回の記事「若者よ地方公務員を目指せ! 命さえあればやり直せるはもう嘘かもしれない第2部」では、若年フリーターでさえ、即戦力主義の壁に跳ね返され、正社員にはなれず、一生非正規で生涯を終えるとを指摘しました。 ただし、職歴、スキルなどで門前払いされない「試験」であれば、非正規地獄から抜け出す可能性はあると説明しました。中でも地方公務員(大卒程度)に受かれば、その後は地獄どころか天国に登りつめることができるとも書きました。 ところが、地方公務員(大卒程度)には大体「21歳~29歳」まで年齢制限がある […]

若者よ地方公務員を目指せ! 命さえあればやり直せるはもう嘘かもしれない第2部

年齢階級別非正規の内訳

前回の記事(「命さえあればやり直せるはもう嘘かもしれない」の第1部)では、今や非正規雇用でさえも、スキルや経験年数が問われる「即戦力主義」が浸透していると説明しました。 言い換えれば、【未経験OK】なんて求人は、今はもうどこにも無いということです。 あったとしても、それは高確率でブラック企業です。 未経験で民間企業に就職する唯一の方法は、新卒で新規採用される場合のみです。 おかしな社会です。 現実がそうであるため、新卒や第二新卒で、非正規になってしまった人たちは正社員への道はおろか、一生非正規で […]