突然ですが、サイト名を変更しました。新しいサイト名は「SPソーシャルサポート企画」になります。
ちなみに「SP」は旧名のシンスプリンターを略したものです。「SS」の方が略としては正式かも知れません。しかし、直感で決めました。
一人暮らしなら障害年金は厳しい
当サイトで何度も取り上げていますが、2016年9月1日、「精神の障害に係る等級判定ガイドライン」が施行されました。それによって「一人暮らし」の精神障害者は、障害年金を受給することが大変困難になりました。
■参考記事
2016年9月以降、精神障害者「だけ」障害年金の受給が著しく困難に、苦しみは無慈悲に点数化され、そのうめき声はどこへも届かなくなった
一人暮らしの精神障害者こそ障害年金が必要。オンライン決済を使った募金を開始。ご支援をお願いいたします
自分で認定できます
新たな認定基準は、シンプルな点数制。
まずは精神の障害用の診断書を提出するとき|日本年金機構より、「診断書(精神の障害用)」PDFまたはエクセルをダウンロードして下さい。
2ページ目の「2.日常生活能力の判定」と「3.日常生活能力の程度」の該当項目にチェックを入れてください。
それと上記の「障害等級の目安」と照らし合わせると、簡単にセルフチェックができます。
この表の横軸は「3 日常生活能力の程度」の(1)〜(5)に相当。縦軸は「2 日常生活能力の判定」の(1)〜(7)の総合平均点です。ちなみに「できる」が1点、最も助言・指導が必要なものが4点になります。
冷酷な杓子定規
一人暮らしであれば、「2 日常生活能力の判定」の総合平均点が2.0点以上になる事は、非常に困難。
なぜなら食事、買い物、通院等の「日常生活」がひとりで「できる(1点)」事が多いからです。その時点で終了です。
日常生活の全てにおいて「おおむねできるが時には助言や指導を必要とする」状態でないと、2.0点以上は稼げません。ちなみにこの状態の事を、介護の現場では「要支援」と言います。介護保険じゃないんですんけど。
明確な認定基準ではあります。しかし、その切断機のようなガイドラインは、一人暮らしか、同居かというトンチンカンなボーダーラインも作ってしまったのです。これを不公平と言わず何というのでしょう。
いきなり 🚀 生活保護
障害年金を受給できなくなると、残る公的支援は生活保護だけ。
厳しいガイドラインを策定したのだから、「いきなり 🚀 生活保護」ではなくて、もっと段階的な支援策を打ち出してほしいものです。
と少数・弱者が叫んでも何も変わりませんけど。
一人暮らしだからこそ支援が必要
前回の記事で指摘したとおり、精神障害者で、一人暮らしという状況は決して珍しくはありません。
そして、実は、この条件は非常に貧困に陥りやすい要件にもつながるのです。
- 身体障害者より▲6万円も安い賃金(障害者雇用の場合)
- 一人暮らしの割合は、精神障害者が最も高い
- 一人暮らしだと障害年金(▲5万円〜/月)がもらえない
- 毎月、▲家賃支出がある
身体障害者に比べ少なくとも▲11万円の経済格差。そこに家賃支出がある。
必要な人に必要な額を。
この原則が、2016年9月の「精神の障害に係る等級判定ガイドライン」によって、バッサリ切り破られたのです。
人から人への支援へ
公的支援(障害年金)は、一人暮らしである限り受給できない。この事実を知って約4年が経ちます。
その間、健常者と偽って非正規の仕事をしていました。もちろんは勤怠状況は悪く、いつクビになるかと恐々。当然、勤怠面で迷惑をかけていることにも申し訳なく感じていました。
直近は、期間限定(2020年3月までの契約)の仕事をしてました。それ以降は無職。当然、新型コロナの影響。求人が皆無になりましたから。
しぶとく日雇い労働と「特別定額給付金」で、何とか命と住まいは維持しました。ただ、日雇いの仕事もいつなくなるか分かりません。
そんなその日暮らしをしている中、「公的支援がダメなら、人から人への支援」と想うように。
そこで先日公開したのが「一人暮らしの精神障害者をサポートする募金 | SPソーシャルサポート企画 (Donorboxによる提供)」というキャンペーンでした。
DonorboxとStripeを併用
このクラウドファンディングの実現のために利用したのが、無料募金ボタン - Donorbox 非営利募金ソフトウェアとStripeというサービスでした。
- Donorboxは無料の募金プラットフォーム。ただし決済機能が無い
- Stripeは決済代行サービス
つまり、お互いの短所・長所を補い合って募金サービスを始めたのです。
ちなみにどちらもアメリカ発のサービスです。またDonorboxの方は、まだ8割程度は英語のままです。
StripeがJCBに対応したから
こうした比較的新しい国際的なサービスでは、サービス内容が頻繁に変わりがち。利用者も少ないので、内容が変わった事に気付かないことも結構あります。昔のPayPalもそうでした。
決済代行サービスStripe社が、デフォルトで対応しているクレジットカードは以下のブランドのみです。
これは執筆時点でも変更はありません。しかし、2020年5月27日にStripe社は公式にJCBに対応するようになったのです。
アカウント取得すると自動審査依頼へ
多分この頃からだと思うのですが、日本で新規Stripeアカウントを作成すると、同時に「JCBカード決済有効化」のための審査も自動で始まるようになったみたいです。
そんな事を知らなかったので、サイト改修に時間をかけていたら、Stripe社からご指摘のメールが。
タイトルは「Re: JCBご利用審査について」。あれ、いつ審査依頼したっけ?
いくつか指摘はありましたが、その中で「サイト名と会社名、屋号を一致させるように」とのご指摘をいただきました。
サイト名を変更した理由
日本でJCBが使えるかどうかは大問題。ということでStripe社の指示通り、サイト名を変更することにしました。
令和の改修
それ以外にも、Stripe社の指摘のもと、色々改修を加えています。これからもちょくちょく変更があります。ご不便お掛けすることもあると思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。
運営者の死亡、運営者が変わった、サイトが乗っ取られた訳ではありません。過去の記事もちゃんと残しています。
日本人は寄付しない
一人暮らしの精神障害者をサポートする募金 | SPソーシャルサポート企画 (Donorboxによる提供)。自分でも無鉄砲な企画をやっているなと思います。
「資金決済法」が施行される前、私もPayPal寄付を4年ぐらいやっていたことがあります。でも結果はゼロ。日本人は寄付しないんです。そういう文化なんです。
日本人から日本人への支援。かなり厳しいですね。
だめだこりゃ
それでも精神障害者への人から人(社会的)な支援を企画する。
その中で生まれた有効策については、他の精神障害者、支援団体へ広めていく。
それが「SPソーシャルサポート企画」という屋号に込められた思いなのです。
国の支援対策、だめだこりゃ。
死にたくて死にたくて震える
今、この記事を読んでいる方の多くが、「無茶やるよな」と感じていると思います。
処置が遅れると、帰ってこれなくなります。
私は過労自殺のほとんどに、うつ病が潜んでいると思います。
私も2日連続でうつ病の自殺衝動に駆られたことがあります。あの衝動は本当に抵抗しきれない。とにかく早く自殺したいという観念に脳も身も心も支配される。1秒でも早く自殺したい。死にたくて死にたくて震える。
うつ病だけは他人事ではない
もし、あなたが20〜30代の若い世代でも、今後うつ病になることは十分にあります。
実際、私は32歳で発症しました。フルタイムで働き、一人暮らしをしていました。友人、彼女はいませんでした(今もですけど)。
うつ病だけは違うんです。本当に身近なのです
「術後の侵襲によるうつ病」とのこと。「ん?」
ヘルニア手術後のダメージ(侵襲)によってストレスが増加。そのストレスによる「心因性うつ病」と考えるのが自然です。イメージもあるから「心因性うつ病」とは言えなかったのでしょう。
今読者である「一人暮らし」のあなたも、いつかはうつ病になる。
今日の障害年金制度は、一人暮らしの精神障害者を生活保護へ追いやる制度。
残りの人生、生活保護でいいですか、それとも、自力で非正規や日雇い労働で飢えをしのぎますか。将来が無い人生。そして孤独死。
募金で「一人暮らし」のうつ病 闘病者を支援する。決して対象者が狭い事をやっているのではありません。うつ病に関しては明日は我が身。
ほとんど成功するとは思っていませんが、挑戦せずに死ぬよりはマシ。
挑戦することで「夢」を持つ。それが心の栄養となる。そういった側面もありました。