私は十数年来ずっとADSLを利用してきました。
しかし、先月末でADSLを解約し、今はJ:COM NETを利用しています。
実際のところ、ネットでボコボコに叩かれているほど、J:COM NET遅くはありませんでした。120Mの契約をしていますが、平日夜間の混雑時でも、大体下り50Mbpsは出ています。

オンラインゲームもやらないし、動画もそんなには見ないので、まあこの程度のスピードで満足はしています。
J:COM NETは遅いと非常に評判が悪い
googleで「J:COM ネット 遅い」で検索すると、約157,000件もヒットします。
しかも、かなり直近の書き込みも多いです。
過激な書き込みも多く、「本当?」、そこまで言うと「営業妨害・誹謗中傷になるじゃないの?」と思うブログやtwitterもあります。
いずれにしても、こういったうわさがあったので、J:COM NETに切り替えるつもりはありませんでした。
ADSL回線速度が急速ダウン、夜間は使えず
そもそも、最近までインターネット回線自体を変更するつもりもありませんでした。
私のADSL回線は、十数年間、下り4~5Mbps安定していたのです。速くないですけど不満はありませんでした。
しかし、今年の1月下旬から急激にスピードが落ち、夜間には、下り100~200Kbpsにまでになりました。

ちょうど大雪が降った頃だったので、気象のせいだと思っていました。しかし、自然に復旧はすることなく2月を向かえました。
それでも、「年度末だから、近くで水道工事でもしてるんだろう」と思い、一応3月まで様子を見ることにしました。
帯域調整・モデム交換も効果なし
しかし3月に入っても、速度が安定することはなく、夜間には必ず下り100~200Kbpsになるようになりました。
さすがに不便なので、ワイモバイル(旧 EMOBILE HomeAccess)に問い合わせました。
問い合わせたのが、連休の中日(3月20日)だったのですが、翌日(祝日)には帯域調整をかけてくれました。
結果、昼間の速度は確かに安定しましたが、夜間の速度低下は全然改善されませんでした。
再度、問い合わせたところ、モデムを「無料で」交換することになりました。
そしたら翌日には新しいモデムが届きました。

かなり親切で迅速に対応してくれるなと感心しました。
が、モデムを交換しても結果は同じ。
再度、ワイモバイルに問い合わせたところ、再度の帯域調整工事(無料)は可能だが、今度帯域調整をかけると、下り1Mbpsを下回る可能が高いと言われました。
ということで、再度の帯域調整はかけず、ADSLから別回線に変えることにしたのです。
光コラボで光回線のインターネットは安くなった
そこで真っ先に思い立ったのが、光回線です。
というのは、2015年から光コラボが始まり、以前より割安で光回線が使えることは知っていたからです。

光コラボによって、NTT以外の事業者(携帯会社やプロバイダなど)が、NTTの光回線網を利用したインターネットサービスが提供できるようになりました。
有名なところでは、ドコモ光、SoftBank光、OCN光、ビッグローブ光といったところでしょうか。
【メリット】
- 各社独自の割引・サービスが受けられる(携帯・プロバイダとのセット割など)
- 窓口が一本化できる(請求元は携帯会社やプロバイダなどの事業者になる)
【デメリット】
- 最低利用期間(大体2年)があるところが多い。要注意!!
- 期間内の解約金額も要チェック!!
光コラボ以外にもauひかり、NURO光のように自前の光回線を使ったインターネットサービスもあります。ですから、光回線は以前に比べ、選択の幅が増え、料金の敷居もかなり低くなったといえます。
まずは提供エリアを確認
それでもADSLの方が、月500円前後安くなる計算でしたが、夜間の遅さを考えたら光の方がコスパが高いので、何の迷いもなく光を検討しました。
しかし、その前にやることがあります。
それは自分の住んでいる場所や集合住宅が、光回線の提供エリアか確認することです。
色々調べるとauひかりの光回線を使ったインターネットサービスが比較的安かったので、公式サイトから、提供エリア確認を行いました。
結果、auひかりは利用できませんでした。
ご指定の住所は、詳しい状況確認が必要です
続いてフレッツ光が対応しているか、NTT東日本の公式サイトから確認しました。
そうしたら、「ご指定の住所は、詳しい状況確認が必要です」という結果が出たのです。
すごく嫌な予感がしましたが、画面の指示通り、自分の連絡先を登録し、NTT東からの折り返し連絡を待ちました。
結局、提供エリアではなく集合住宅タイプの契約も不可
NTT東からはその日のうちに連絡が来ました。
その回答内容は以下のとおりです。
【料金・契約について】
- 私の集合住宅では光回線が導入されていない
- 新規の光回線導入は可能だが、「集合住宅タイプ」でなく「戸建てタイプ」での契約となる
- 戸建てタイプの方が、料金が高い
【導入・工事の事前許可について】
- 光回線導入に当たって、外壁にビス留めが必要になる
- 宅内工事に当たって、エアコンダクト、電話線の既存配管をなるべく利用する
- 既存配管が使用できなかった場合は、壁に10mmぐらいの穴をあける必要がある
- こうした工事内容・注意事項を利用者が建物オーナーに事前説明し承認をもらわないと工事はしない


はっきり言って「面倒くさい」し料金も高くなるし、何のメリットも無いので、フレッツ光回線を新規に導入することは中止にしました。そうなると光コラボ系の申し込みもできなくなります。
オーナー管理会社の説得は面倒
うちの管理会社は高齢でしかもケチです。給湯器が故障しお湯が使えなくなった時も、給湯器の交換費用がかかるからといってすぐには対応せず、渋々対応してくれた感じです。
そんなおじいちゃんに、工事内容・注意事項を説明しても理解もできないだろうし、ケチで面倒くさがりだから、屋外工事も許してくれないことは目に見えていました。ですから、オーナーの事前承認なんて、とんでもない話でした。
残りはNURO光
auひかり、コラボ光もダメとなると、残りはNURO光になります。
NURO光の通信速度は2Gbpsととても高速です。
しかし、私はオンラインゲームもしないし、動画もそんなに見ないので、はっきり言ってオーバースペックでした。しかし、他の選択肢がなかったので、だめもとで公式サイトから提供エリアを確認しました。
そしたら、なんど「『NURO光』をお申し込みいただけます」との判定が出たのです。

申し込みを検討していた今年の3月時点では、新規申し込みで「3万円のキャッシュバック」があったので、迷わず申し込みをしました。
しかし、光電話もたった月500円(税抜き)で付けれて今のADSL+固定電話代とあまり変わらないことが判明し、もっと早く申し込めば良かったと後悔したくらいでした。
NURO光もオーナーの事前承認は必要
申し込みはスムーズに完了し、後は開通工事を待つだけになりました。
ただ、開通まで30~40日かかることは、ちょっと気がかりでした。
それでも一安心しました。
安心した矢先、ふと「あれ、屋外工事も必要って書いていたな」と気づきました。
そうなるとオーナーの事前承認が必要じゃないかと心配になりました。
オーナー事前承認の注意喚起がわかりづらい
再度公式ページに行き、最下部の「開通工事の流れについて」を開いてみました。

そしたら、そのページの一番下に、「工事に関する注意事項」という欄があり、よく見たら以下のように書いていました。

つまりNURO光も賃貸物件オーナーへの事前説明と事前承認が必要だったのです。
とても分かりにくい所に、一番大事なことが書かれています。
これはまずいと思い、翌日NURO光に問い合わせて、申し込みをキャンセルしました。もちろん手数料等はかかりませんでした。
NURO光もオーナーの事前承認が必要
とても重要なことなので再度、言いますが、NURO光もフレッツ光と同様に、新規導入工事をする際は、賃貸物件のオーナーの事前許可が必要です。
そのことは、申し込みの最終画面。注意事項の中にも書かれてはいました。

しかし、これはあまりにも分かりにくいので、要注意です。
多分、後で色々トラブルになっているんじゃないかなと推測しています。
幸いJ:COM NETが対応済集合住宅だった
ということで、光回線の導入は白紙になりました。
となると残る選択肢はケーブルテレビ。
うちの地域はJ:COMなので、J:COMの公式ページでで「J:COM対応の集合住宅を探す」から自分のアパートを検索しました。
結果、私のアパートは導入済み物件に入っていました。
念のため、オーナーの事前承認が必要か、カスタマーセンターに問い合わせました。
そうしたら、J:COM導入済みのため、オーナーの事前承認は不要。宅内工事だけで済むと確認が取れました。やれやれ一安心といった感じでした。
最低利用期間が1年だったので決断
この時点で、面倒なオーナー事前承認が不要なのはJ:COM NETに限定されました。しかし、前にも書いたとおり、ネット上ではJ:COM NETは遅いととても不評でした。
ですから、申し込みするかどうかは非常に迷いました。
それでも申し込みをしたのは、賃貸物件の住人の場合は、最低利用期間が1年と短かったためです(戸建ての人は最低利用期間2年)。
- 1年なら、ネットの評判とおり遅くても我慢できる
- ダメだったら、スマホのテザリングで対応できる
- いくら遅くても現状のように夜間100~200Kbpsにまでは速度低下はしないだろう
以上のように思って、賭けのような感じで、申し込みをしました。
J:COM NET決して遅くはなかった
そして開通工事当日。
事前には工事に2~2時間半かかると言われていましたが、実際は1時間もかかりませんでした。
どちらかというと、説明は必要最低限で黙々と工事が進みます。4月と立て込んでいる時期なので、工事屋さんも急いでいたのでしょう。無駄な営業もされず、すぐ帰ってしまいました。
で恐る恐る、回線速度を調べてみると、大体50Mbps程度で安定。まれに良い時は90Mbpsぐらい出ます。120Mでの契約なので、80Mbpsくらいで安定してくれるとうれしかったのですが、まぁベストエフォート型なのでしょうがないでしょう。
結局、ネットの悪評は私の場合は当てはまりませんでした。
確かにコスパは良くはないとは思いますが、ADSLと比べるととても快適です。
J:COMの肩を持つ訳ではありませんが、確かに速度が遅い人もいるんだと思います。でも、そういった情報だけが大量に発信されると、新規契約する際に、過度に不安になってしまいます。
ですから、今回、こうした記事を書いてみることにしました。
結論
色々長く書きましたが、お伝えしたかったのは以下の点です。
- どの会社のものであれ、光回線を新規導入する際は、賃貸物件のオーナーへの事前説明と事前許可が必要
- NURO光はその辺の注意喚起が甘いので要注意!!
- 光コラボ、auひかり、NURO光等は安いけど、最低利用期間に要注意!!
- J:COM NETはネットで大不評ですが、必ずしもそれが全員に当てはまると言えない
以上の4つです。
最後にもう3つ、
- こういうこともあるので賃貸物件のオーナーとは日頃から仲良くしておきましょう
- 場合によっては、光回線の導入にOKしてくれる可能性も否定はできません
- いまどき光回線に対応していない集合住宅からは、引っ越する方が賢いかもしれません
以上