以前「2020年問題、ゴミ以下のWindows10よりChaletOS(Ubuntu派生)がおすすめ。」では「(ChaletOSを)インストールして『たったの3周間』でほぼ理想のデスクトップ環境に仕上げることができました」と説明し、その具体例として以下のスクリーンショットを掲載しました。
上記の「理想のデスクトップ環境」を実現するために行ったのは主に以下の2つです。
- タイトルバーを「薄いグレー」から「濃い青」にする
- Windows7アイコンを適用する
これでかなり「視認性の高いUI」、「使いやすいUI」にすることができました。こうしたUIは、端的に言えば「Windows7風のUI」と言い換えることができるでしょう。
今回はこうした「Windows7風のUI」に変更する方法について説明していきます。
※ちなみに「理想のデスクトップ環境」について、【個人的には】以下の点も行いました。
- パネル(Windowsでいうタスクバー)を縦置きにする
ただパネルの配置については好みがあると思います。しかも「設定マネージャー」内の「パネル」等から簡単に変更できます。ですから割愛します。
非常に優れていたWindowsの配色計画
実際の設定方法を説明する前に、なぜ「Windows7風のUI」にしたかったか簡単に説明します。それは7以前のWindowsは、他のOSに比べ優れた「配色計画」をしていたからです。※正反対に、Windows10の配色は本当にクソ・ゴミ以下!!
その「優れた部分だけ」を再現したかったのです。目的は「色」です。決してWindows7の「インターフェイス、操作性」の全てを崇拝しているではありません。
補色を使った巧みな配色計画
カラーデザインの用語に「補色」というものがあります。それは「互いの色を最も目立たせる色の組み合わせ」の事を言います。下記の色相環(RGB)で正反対の位置ある色の組合せが補色関係になります。
上記の色相環で一目瞭然、「濃い青」の補色は「黄色」です。Windows7まではタイトルバーが「濃い青」系でフォルダーは「黄色」でした。つまり補色関係だったのです。
ちなみに、Windows2000以前のクラッシクテーマも補色を使った配色になっていました。
Linuxは色が変
補色という人間の知覚に敵った配色がなされると、当然OS全体の「視認性」が上がります。
先例で言えば、Windows7以前はタイトルバーは「濃い青系」でした。そのため、補色関係の「黄色いフォルダー」は強調され、すぐに認識しやすかったのです。
フォルダーがすぐに識別されれば、それ以外はファイルということもすぐに分かります。つまり瞬時にフォルダーの構成が把握できたのです。これが(補)色の効果です。
一方ChaletOSのデフォルトのUIはハッキリ言って「視認性は低い」です。グレー(無彩色)のタイトルバーに、【彩度の低い】薄水色のフォルダー。有り得ない配色です(Linuxは全体的にそうですが)。
白・黒・グレーなど色彩の無い「無彩色」の背景に対しては、彩度が高め=より鮮やかな色を選択するが鉄則です(少なくとも日本のデザイン業界では)。
それに則ってないので、デフォルトのChaletOSは、Windows7に比べシャープさに欠け、ハッキリしないややボヤケた印象になっているのです。
タイトルバーの色の変更方法
それではここからは、実際にChaletOSを「Windows7風のUI」、「視認性の高いUI」へ変更する方法を説明していきます。まずはタイトルバーを「薄いグレー」から「濃い青」に変更する方法です。
まずは「設定マネージャー」を開きます。その中から「外観」を開きます。
「スタイル(Y)」タブが開いた状態だと思います。ここでウィンドウの配色を変更することが出来ます。デフォルトでは一番上の「ChaletOS_Default」が選択されていると思います。
タイトルバーを濃い青に変更するには一番下の方にある「zoncolorXtra-Facebook」を選択します。それだけです。変更はすぐに反映されます。
この画面は「閉じる(C)」をクリックし閉じます。では実際に「Thunar」(ファイルマネージャー)を起動してみます。
タイトルバーの色を「濃い青」に変えただけ、少しキリッとして、クリーンな印象になったと思います。薄水色のフォルダーと、濃い青のタイトルバーとの明度比(明るさのコントラスト)が強まったからです。
パネルの色を変更する
ただし「外観」の設定だけだと、パネル(≒Windowsでいうタスクバー)はまだ薄水色のままです。ぜひパネルの色も変更しましょう。その方が「視認性」が上がります。
変更方法は2つあります。1つ目は「設定マネージャー」から変更する方法です。
まず「設定マネージャー」を起動します。その中の「パネル」をクリックします。最初は「表示(I)」タブが開いていると思います。今回は真ん中の「外観(N)」タブを開きます。
上から2つ目の「ファイル(F)」の欄をクリックします。すぐにファイルを選択するダイアログボックスが開きます。
その中から「Modern_Facebook.png」を選択します(※「stripes.png」もお勧め)。そうすると以下の様に、タイトルバーとパネルの色が同じになったと思います。
結果、全体的に「色に“しまり”」が出てきたと思います。
コンポジット処理が影響する
しかし先程の設定では、パネルが「濃い青」にならなかった方もいると思います。そうした方は、パネルが「薄めの青色」になっていると思います。
その場合「コンポジット処理」が有効になっているはずです。「コンポジット処理」が有効だと、パネルに「透明度」を加えられてしまうからです。
「コンポジット処理」が有効か確認するには、やはり「設定マネージャー」を開きます。
その中の「ウィンドウマネージャー(詳細)」をクリックします。「ウィンドウマネージャー(詳細)」が開いたら一番右端の「コンポジット処理」タブをクリックします。
恐らく一番上の「コンポジット処理を有効にする(E)」にチェックが入っていると思います。ここのチェックを外すと、パネルの色がタイトルバーと同じ色になります。
コンポジット処理を有効のままにしたい場合
「コンポジット処理」は無効化したくない。各種視覚効果は残したいという方も問題なく、パネルの色をタイトルバーと「ほぼ」同じ色に出来ます。
まだ「コンポジット処理(O)」の画面を開いていると思います。
「設定マネージャー」に戻ります。そしてまた「パネル」の項目を開き、「外観(N)」タブをクリックします。
今度は一番上の「スタイル(S)」のプルダウンをクリックし、「単一色」を選びます。
「単一色」を選択後、通常ならば「配色(O)」をクリックします。
しかし必ずその前に一番下の「不透明度」の設定を確認して下さい。後から不透明度を変更すると二度手間になります。今回はデフォルトの不透明度90のままにしました。
不透明度の確認の後に「配色(O)」をクリックします。「パネルの色の選択」画面が現れます。
そこで「スポイトアイコン」をクリックします。カーソルが「スポイト状」になります。そのままタイトルバー上をクリックします。そうするとタイトルバーの本来の色が「#3B5998」であることが分かります。
しかし、不透明度90%にしていますので、それよりも濃い青色を選ばないといけません。またコンポジット処理をしていると、不透明度を考慮して設定した色より、さらに薄めの発色になってしまいます。ですから、結構濃い目の青を設定しないといけません。私は「#1B346B」に設定してみました。
微調整は基本目視。設定が終わりましたら「OK(O)」で閉じます。
微調整した結果が以上です。このようにコンポジット処理が有効でも、タイトルバーとパネルの色を「目視レベル」で合わせることは可能です。
右クリックからも変更可能
長くなりましたが、以上がパネルの色の変更方法の「1つ目」でした。次は2つ目です。2つ目は非常に簡単です。
画面左下「Whisker Menu」=「ChaletOSアイコン」の上で右クリックします。メニューから「パネル(L)」を選択し「パネルの設定(E)」をクリックします。
パネル設定の画面が現れます。ここで「外観(N)」の設定、パネルの色の設定が出来ます。ただし、「コンポジット処理」のオンオフ等、その他の設定はやはり「設定マネージャー」からでないとできません。
Windows7アイコンを導入する
続いて「Windows7アイコン」の導入方法について説明します。
再確認にはなりますが、ChaletOSのデスクトップ環境は「Xfce」です。
「Xfce」用のテーマや壁紙、アイコンテーマのたぐいは、Icon Themes - www.xfce-look.orgから入手できます。
しかし、このページにはなぜか「GNOME」用のアイコンテーマが【相当の数】紛れ込んでいます。ですからこのページから実際に使える「Windows7アイコン」を探し出すのは、相当大変だと思います。
ですから結論を先に述べます。
「Windows7アイコン」はWin2-7 Remix - www.gnome-look.orgからダウンロード出来ます。他のアイコンテーマも物色しましたが、ここの物が一番確実でした(執筆時点)。
まずは、このページ下部の「Files(2)」タブをクリックします。
「Filename」の下のリンク、どちらでも構いませんのでクリックし、リンク先から「Win2-7_icons.tar.lzma」という圧縮ファイルをダウンロードして下さい。
サイト閉鎖等のリスクもありますので、取り敢えず早めにダウンロードだけでもされることをお勧めします。
まずは展開する
次に「Win2-7_icons.tar.lzma」のダウンロード先を開きます。通常、ダウンロード先は「/home/(ユーザー名)/Downloads/」になります。
開いてみると「Win2-7_icons.tar.lzma」が保存されていると思います。このファイルを展開します。もちろんファイルをダブルクリックしても展開できます。しかし、操作性にとても癖があるのでお勧めしません。
そのかわりにファイル上で右クリックメニューを表示して下さい。その中の「ここで展開(H)」を選択した方が手っ取り早くて楽です。
また以前の記事「ChaletOSで『unar』をThunarのカスタムアクションに登録する方法」をご覧になって「unar」をカスタムアクションに登録した方は、「unar」で展開した方が1.5~2倍ぐらい速いです。
いずれの方法にしても、展開後の状態は以下のようになるはずです。
アイコンフォルダーを~/.icons/にコピー
次に展開された「Win2-7_icons」フォルダーをダブルクリックします。
実際にアイコンとして使用するのは、この中の「Win2-7」と「Win2-7 Status Icons」の2つのフォルダーです。
これらをアイコンとして利用するためには、これらを適切な場所にコピー(または移動)する必要があります。
その適切な場所とはホームディレクトリ内の「.icons」フォルダーです。フルパスで言うと「/home/(ユーザー名)/.icons/」になります。「~/.icons/」とも表記します。「~」はホームディレクトリの意味。
まだ「.icons」フォルダーを作られていない方は、作成する必要があります。
念のため作成方法をかなり端折って説明します。まずは「ファイルマネージャー」(=Thunar)を起動して下さい。
デフォルトでホームディレクトリが開きます。通常は上図のように隠しファイルが非表示になっています。隠しファイルを表示するために「Ctrl+H」キーを押して下さい。
隠しファイル、隠しフォルダーが出てきました。今度はホームディレクトリの何もない所で右クリックして下さい。
一番上の「フォルダーの作成(F)」をクリックし、画面の指示に従って「.icons」を作成して下さい。作成した「~/.icons」フォルダーはダブルクリックで開いていて下さい。
アイコンキャッシュを作成
「~/.icons/」に先ほど展開した2つのフォルダーをコピーします。フォルダーやファイルのコピーはWindowsと同じく、右クリックメニューから「コピー(C)」を選択でも出来ますし「Ctrl+C」でも出来ます。
貼り付けも同様に「Ctrl+V」でも右クリックからでも出来ます。以下のように「~/.icons/」に2つのアイコンフォルダーがコピーされれば、まずは第1段階クリアです。
しかし、「~/.icons/」内にアイコンフォルダーをコピーするだけでは実は不十分です。アイコンキャッシュという物を作る必要があります。ちなみに、アイコンキャッシュは「端末」からでないと作成できません。
まだ「~/.icons/」のフォルダーが開いていると思います。今回は2フォルダーあるので、アイコンキャッシュも2つ作成します。まずは「Win2-7」フォルダーをダブルクリックして下さい。
上記のような画面になると思います。このフォルダーの何も無い所で右クリックをします。
その中から「Open Terminal Here」というメニューをクリックして端末を起動します。端末が起動しましたら、以下のコマンドを入力し「Enter」キーを押下して下さい。
gtk-update-icon-cache ~/.icons/Win2-7
その結果が以下のようになっていれば大丈夫です。
上図のようになったら、続けて「exit」と入力し端末を閉じます。あるいは、そのまま右上の「☓」で閉じても大丈夫です。
元の画面に戻ると「.icon-theme.cache」というキャッシュファイルが作られたことが分かります。これと同じことを「Win2-7 Status Icons」でも行います。しかし大きな注意点があります。
スペース入りのフォルダーやファイルは""でくくる
それはアイコンキャッシュを作る際の、コマンドの入力方法です。2つ目のフォルダー「Win2-7 Status Icons」には名前に「半角スペース」が2つ含まれています。この点を考慮しないで、例えば以下のコマンドを入力してもエラーになります。
gtk-update-icon-cache ~/.icons/Win2-7 Status Icons
正しくは、以下のように半角スペースを含むフォルダー(ファイル)は「""」で囲まないといけません。これはChaletOSだけでなくLinuxで「端末」を操作する際の大原則です。この際に覚えて頂けると幸いです。
gtk-update-icon-cache ~/.icons/"Win2-7 Status Icons"
上記コマンド入力後、同様に「.icon-theme.cache」が出来ていれば問題ありません。
Windows7アイコンの適用方法
以上で下準備は出来ました。では早速「Windows7アイコン」を適用します。まずは「設定マネージャー」を起動し「外観」を開きます。
「外観」が開きましたら、左から2つ目の「アイコン(I)」タブを開きます。
一覧の下の方に「Win2-7」という項目があります。そこをクリックし「閉じる(C)」で閉じます。選択時に長い警告文が出たかと思いますが「無視」して大丈夫です。
変更はすぐに反映されますが完全ではありません。フル適用させるためには、一旦PCを再起動します。
完璧なアイコンテーマはない
再起動後の状態は以下のようになります。これで「一応」無事にChaletOSに「Windows7アイコン」を導入することが出来ました。
いかがでしょうか。以下のChaletOSデフォルト画面に比べ、発色の良さやコントラストなどの「視認性」が格段に向上したと思います。また全体的に薄くてハッキリしない感じも無くなったと思います。
さらに「Windows7アイコン」を導入することで、以下のメリットも生じます。
- 慣れ親しんだインターフェイスに近いため、ChaletOSに対する心理的ハードルが下がる
- いつもと同じアイコンのため、そのファイルの属性や形式がすぐに分かる
特に2番目の効果はかなり大きいでしょう。
16x16を充実させる
ということで、これで一安心だと思います。しかし、残念ながら世の中には完璧なものは存在しません。それはこのアイコンテーマにも当てはまります。
例えば「catfish検索」でファイルを検索すると、以下のようにアイコンサイズがバラバラになります。
しかし、適切な修正を加えるときちんとアイコンサイズが揃います。※他のアイコンテーマはもっとバラバラです。
この問題の原因は、16x16サイズのアイコンの部分的な不足にあります。
(参考)16x16のアイコンをそろえる方法
デフォルトのままでは16x16サイズのアイコンに部分的に抜け・不足があります。そのため抜けているアイコンの代わりに大サイズの同種アイコンが適用されるのです。
これを解決する方法はいくつかあります。あくまで参考ですが、筆者が採った方法を簡単に紹介します。まず使ったソフトは「XnView MP」です。
このソフトはXnViewMP · Powerfull Photo viewer, Editor and Batch Converterからダウンロード出来ます。
画面一番下の方に、ダウンロードリンクがあります。OSのビット数に合わせて「Linux DEB ○○-bit」をダウンロードし、「Application Installer(=GDebi)」でインストールして下さい。
※debファイルのインストール方法がご不明の場合は「ChaletOSでウィルス対策ソフト「ClamTk」を「Thunar」の右クリック「送る」に登録する方法」をご参照下さい。
今回の「catfish検索」でアイコンサイズがバラバラになる原因は、「mimetypes」の16x16サイズのアイコンに不足があるためでした。
(参考)地道に一括変換を
この抜けを埋めるために行ったのが、「アイコンサイズの一括変換」でした。
具体的には「~/.icons/Win2-7/mimetypes/128/」にある128x128サイズのアイコンを一括で16x16にリサイズし、「~/.icons/Win2-7/mimetypes/16/」にコピーすることでした。
まず「XnView MP」で目的の「~/.icons/Win2-7/mimetypes/128/」を開き、中にあるアイコンを全選択します。その状態でメニューバーの「ツール(T)」から「一括変換」をクリックします。
「一括変換」というダイアログボックスが現れます。左から2つ目の「動作」タブをクリックします。「動作を追加」しその中から「画像」さらにその中から「リサイズ」をクリックします。
幅と高さをそれぞれ「16」に設定します。
今度は「出力」タブをクリックします。出力先は16x16サイズのアイコンの場所「~/.icons/Win2-7/mimetypes/16/」です。
次に必ず「ファイル名」欄の初期値 { Filename With Ext } を削除します。そしてファイル名欄の右隣 をクリックします。そうすると「ファイル名(拡張子なし)」という項目が現れますので選択します。
※{ Filename With Ext } のままだと「アイコン名.png.png」のように拡張子がダブリます。
そうするとファイル名欄が { Filename } に変わったと思います。もう一度「出力先」と「ファイル名」に誤りがないか確認し「変換」をクリックします。
「ファイルを上書きしますか?」と問われますので「いいえ(N)」を選択します。ただ「いいえ(N)」を選択する回数が多いので、この場合はキーボードの「N」を連打します。
[終了] 画面になりましたら、「閉じる」をクリックして閉じます。
※同様な一括処理はコマンドラインツール「ImageMagick」でも出来ます。「ImageMagick」はChaletOSに標準でインストールされています。その他のものでも、同様の処理が出来れば構いません。
アイコンキャッシュは再作成する
このようにアイコンテーマになにか変更を加えた場合は、必ず以前のアイコンキャッシュ「.icon-theme.cache」を必ず削除し、新しくアイコンキャッシュを作成し直します。
これは結構重要です。
修正版を配布します
アイコンサイズの一括変換はほぼ全種類のアイコンで行います。またそれ以外にも微調整がかなり必要です。複雑すぎます。やってみると、本当に面倒だと思います。
ですから僭越ながら【Linux初心者】の私が作成した「修正版アイコンテーマ」を以下のリンクで公開します。
- Win2-7 Remix 修正版
上記リンクから「My_Win7_000.tar.gz」(17.0MB)をダウンロードし展開をして下さい。
修正第二版を配布します
上記の最初の修正版には、「mimetypes」に若干別ソースのアイコンが混じっていました。再度修正しアップロードします。本当に申し訳ありませんでした。
上記リンクから「My_Win2_7_Remix_000.tar.gz」(19.7MB)をダウンロードし展開をして下さい。※ClamTKでスキャン済み。
展開後のフォルダーは以下の2つになります。
- My-Win2-7
- My-Win2-7 Status Icons
もちろん、アイコンキャッシュは必ず作成して下さい。
gtk-update-icon-cache ~/.icons/My-Win2-7
gtk-update-icon-cache ~/.icons/"My-Win2-7 Status Icons"
加工や修正は自由です。むしろバグがあったらどんどん直して下さい。
ただ、作成した当時は今よりもっと無知だった上、結構昔に作った物なので私自身どこをどう直したか全く思い出せません。
しかし、アイコンサイズの問題はほぼ完璧に解決しています。それに関しては自信があります。
以上をご了承頂ければ、ぜひお使い下さい。
※またサイズが多少不統一であっても問題がなければ、オリジナルの「Win2-7 Remix」のアイコンをそのまま使い続けても良いと思います。
The generated cache was invalidの問題
ここからは補足です。以前、端末でアイコンキャッシュを作成した際「The generated cache was invalid」という文言で出てきたのを覚えていますでしょうか。
敏感な方はそこで「これはエラーじゃないか」と考えたかと思います。私もそう思って、主に海外のサイトを調べました(言語対象:日本語ではヒットしなかったので)。
結果、同じデスクトップ環境「Xfce」の「Xubuntu」でやはり同じ文言が出ているようです。「Xubuntu」の掲示板では、最終的には「この文言は必ず出るけど、使用上全く問題なし。気にする必要はない」との結論になっていました。
私もそう思います。実際何の支障もありません。気にする必要はありません。
ダメダメなWindows7アイコンテーマ集
前に「Xfce」用のテーマや壁紙、アイコンテーマのたぐいは、Icon Themes - www.xfce-look.orgから入手できるが、【GNOME】用の物が相当数紛れ込んでいると説明しました。
その代表例がWin2-7 Pack - www.gnome-look.orgです。
執筆時点ではアイコンファイルがダウンロードが出来なくなっていました。しかしまた復活する可能性も否定できません。
このアイコンテーマには、インストール用シェルスクリプト(GUIInstall.sh)が含まれています。「GUIInstall.sh」があるフォルダーで端末を開き、以下のコマンドを入力すると自動インストールが【とても順調に】進みます。
bash GUIInstall.sh
しかし【最後の最後の最後で】以下のエラーになって終了。
簡単に言えば「GNOME以外非対応」とのエラーです。「だったら、Icon Themes - www.xfce-look.orgに紛れ込むなよ!」と声に出してしまった記憶があります。
NoobsLabは使えない
Linuxのベテランの方、あるいは情報収集能力に長けた方は、Themes and Icons - NoobsLab | Ubuntu/Linux News, Reviews, Tutorials, Appsでも、Windowsアイコンを配布していることをご存知かもしれません。
しかし、ここからインストールしたアイコンはメチャクチャ(少なくともChaletOSでは)。以下の様な有様です。
全体的にアイコンが笑っちゃうぐらい巨大です。
しかもシステムにインストールされるので、修正するためには、いちいちrootユーザーになる必要がありました。本当に厄介なものでした。
ちなみに公式サイトScreenshots - ChaletOSで紹介されている、「Windows 10 Icons」の入手先も「NoobsLab」ではありません。ChaletOSとは水と油なのでしょう。
システム全体に適用するには
これまでWindows7アイコンの導入方法を説明してきました。それはログインユーザーの「~/.icons/」にアイコンテーマをコピーする方法でした。
しかし、他のユーザーも同じアイコンを使いたい、システム全体でも使用したい場合はアイコンテーマを以下のフォルダーにコピーして下さい。
「/usr/share/icons/」
なぜこの説明を最後にしたかというと、繰り返しですが完璧なアイコンテーマが無いからです。つまり、必ず何らかの手を加える必要があるからです。それなら扱いやすい「~/.icons/」配下にアイコンテーマを一旦コピーして、完璧に修正し終わった後に、「/usr/share/icons/」にコピーした方が楽だからです。
ちなみに私はシステムにはWindows7アイコンはインストールしていません。1人でしか使ってませんから。後は好みの問題もあると思います。
今回はこれまで。
最後までお読み頂き本当に有難うございました。