前回の記事では、日本の新卒一括採用の選考基準は、グローバル・スタンダードの実力・能力主義とはかけ離れていることを示しました。
実情は、いわゆる「人間力採用」と呼ばれる「ガラパゴス」で「非人道的」な基準であることも示しました。
特に以下の項目は学生の性格、生得的な資質、育ってきた環境等に大きく依存すると考えられます。そのため、就活という短期間では、最大限の努力を図っても企業が求めるヒューマンに生まれ変わることは無理と言えます。
3位「空気を読む力」43.8%
6位「質問力」29.8%
7位「雑談力」29.5%
努力が通用しにくい生得的な特徴で人を選別をする。ほぼ人権侵害です。
しかしそんな不条理な基準でもそれが日本の新卒選考基準。不幸にして就活失敗した場合は早急に対策をとらないと、知らぬ間に「中年フリーター」になってしまいます。
- 就活失敗したらすぐに第二の人生設計へ
- 「他人と自分を絶対比較をしない」→余計なストレスを溜めない
- とにかく今に集中する
結果主義は就活自殺につながりかねない
しかし、なかなか内定が取れずにいる学生の方々は、恐らく焦りもあって視野がかなり狭くなっているはずです。そうした状況では、本当にそのまま就活失敗するか、不幸にもブラック企業の餌食になるかの2つでしょう。
場合によっては「就活自殺」という最悪の結末になるかもしれません。そうはなってほしくないので、本題に触れる前にまずは「結果主義」から脱出し、視野を広げなおかつ自らの可能性を広げる方法について述べたいと思います。
前回の記事では、内定という「結果」だけにとらわれると、結果を出せない=ダメな自分という「単純な図式」にはまると書きました。いわゆる結果主義です。しかしそれはとてもストレスフルで、なおかつ更なる焦りのもとになります。もっと言えば以下のような「非常に危険な心境」に陥る可能性もあります。
- 極端な自己卑下、自己否定
- 自信の極端な低下、希望の喪失
- 自責の念に覆われる
- 視野が極端に狭くなり、就職しか生きる道がないと勘違いする
- 他の人生の選択肢、将来が見えなくなり絶望する
もう死者の声を聞くことはできません。しかし「就活自殺」をしてしまった多くの若者が、以上のような悪循環に陥っていたのではないかと思われます。
こうした悪循環を断ち切るのには、結果主義ではなくプロセス主義の視点を持つ事が大切です。
プロセスを分析する
確かに内定獲得のための努力の継続は大切です。しかし、それと同時に内定がなかなか取れなかった今までのプロセスを分析することもかなり重要です。今までのアプローチや行動過程を分析し、新たなアプローチでより具体的な試行錯誤してみる方が効果的です。
それでも何度挑戦しても内定という結果に結びつかないなら、ある時点で、それまでのプロセス、アプローチ方法、努力の仕方などを「総点検」するべきです。
諦めも肝心
その場合、なかなか難しいと思いますが、きっぱり就活を諦めて、早々に資格、試験などに方向転換してもいいと思います。内定という結果ばかりとらわれると、向いていないのに、就活を延々と続けてしまいます。
青年期、人生で最も美しい時間の無駄使いです。
単に就活失敗ならまだマシです。誤ってブラック企業に就職したらその後は一生涯地獄。もちろん「就活自殺」そのものを防ぐためにも、結果だけではなくプロセスを分析し、場合によっては適時「諦め」をつけることも大変重要です。
就職氷河期は終わっていない
ここでひとつ横道にそれます。しかしとても重大な真実です。確かに大卒の有効求人倍率は2015年度卒で1.74と高水準になりました。
しかし、業種別の求人倍率を比較すると、例えば金融業で0.19倍、サービス・情報業で0.49倍とまだまだ、業種によっては絶望的な氷河期が続いているのです。
引用元のリクルートワークス研究所による業種分類は、厚労省等による公的な分類とは違います。必ず、以下のリクルートワークス研究所による業種の内訳を必ずご確認下さい。
また従業員規模別の求人倍率を見てみると従業員5,000人以上の大企業の求人倍率は0.59倍とこれもかなりの競争倍率なのです。
もし大企業や金融業、サービス・情報業などにこだわっていても、こんな低倍率ならなかなか内定が取れなくて当然です。ぜひ視野を広げて下さい。つまり例えば中小企業=ブラック企業などとは決めつけないで下さい。確かに数年前までは、高確率でそう断定は出来たと思います。しかし、今は日本企業全体が規模を問わず人手が足りないのです。
ですから中小企業でも、優良求人も無くはないのです。
中小企業=ブラック企業とは限らない
とは言え、ブラック企業かどうかというのは、皮肉なことに入社してみないと分からない部分が大部分です。一般的にはブラック企業は以下のような特徴があるとされています。※ただし5は個人的見解。
- 離職率が高い
- 激務・長時間労働
- パワハラ・モラハラがある
- 不条理な精神論がまかり通る
- 中堅社員がいない→入社後すぐに中堅と同じ仕事をする、またはすぐ管理職へ
この中で3~5までは、ハッキリ言って入社してみないと分かりません。しかし、現社員、元社員による口コミサイトを活用することで、多少内実は推測出来ます。大企業・有名だからホワイトと決めつけないで、どんな企業でも以下の口コミサイトは必ず活用した方が良いでしょう。
3年以内離職率は調べられる
「1.離職率の高さ」は「就職四季報」で調べられます。
[amazonjs asin="4492971327" locale="JP" title="就職四季報2018年版"]
[amazonjs asin="4492972315" locale="JP" title="就職四季報女子版2018年版"]
「女子版」は育児休職期間と取得者数や女性の既婚率など、女性の働きやすさを知るための指標が豊富です。
[amazonjs asin="4492972625" locale="JP" title="就職四季報 優良・中堅企業版2018年版"]
「優良・中堅企業版」は、中堅・中小企業の中で、業績面で比較的安定した有力企業や、今後大きな成長が期待される成長企業を取り上げています。こうした資料を見ていなかったら、利用する価値はあります。
ちなみに大卒新卒離職者の平均離職率は31.9%(平成25年就職者)です。それよりも高い離職率の会社は控えたほうが良いでしょう。
また、「就職四季報」では、過去3年間の採用実績数も調べられます。安くはない資料ですが、ここでケチって大後悔するよりは投資はした方が良いでしょう。
光は嘘をつかない
「2.激務・長時間労働」が行われているかどうかは、資料では調べられません。しかし、自分の足を使って確実に調べることが出来ます。
- 激務・長時間労働=残業が行われている
- 残業=夜中・深夜に仕事している
- したがって、深夜まで明かりがついている会社=長時間労働
ですから、希望の会社があったら平日の23時~24時ぐらいに明かりがついているか「下見」するのが一番確実です。
また土日出社が常態化しているかの確認は、冬に行うのがベストです。というの冬は日の入りが早いので、夕方4時前ぐらいには明かりを付けないと仕事が出来ません。これが夏だと結構遅くても電灯を付けなくても仕事ができます。その間に退社されたら、土日出社が常態化しているのかどうか確証が取れません。
また、夕方4時頃という早い時間で確認が取れるので、余った時間、他の会社の「下見」も出来ます。冬は何社も「下見」が出来るのでとても効率が良いのです。
長時間労働かどうかは人による
就活の際、重視てほしいのが「実際その企業で自分が勤まるのか」という点です。特に長時間労働については、比較的体力がある人はそう問題になりません。個人差があります。また、どうしても必ず週末休まないと、リズムが狂うというような人もいるでしょう。
その企業の「下見」や口コミサイトなどで勤務実態のチェックは必ず行いしょう。
悲しいかな「天職」と「適職」は違います。やりたいことがあっても、実際にそれが勤まらなければ「ワークライフバランス」なんて到底実現出来ません。つまり正社員になっても不幸。3年内離職も他人事ではないのです。
外資系にもチャレンジする
さて、いくら挑戦しても内定が取れない。しかし、やれることは全てやった。やれることは全てやったという証拠をもって、いよいよ「自分は日本企業に合わないじゃないか」と思い出したら、ぜひ外資系企業にも挑戦してほしいと思います。
- 最低TOEIC750点以上ある
- 学業、学生時代の専門性に自信がある
- その専門性が応募する職種で活かせる
- 専門性を裏付ける資格もある
- 応募する会社の社風があっている
以上のような条件が整っているなら、日系企業にこだわらず、外資系企業にも挑戦してみてほしいのです。日系企業なら低評価でも、外資系企業なら高評価なることも十分にあります。なぜなら、評価基準が全く違うからです。
就活留年は効果薄し
それでも残念ながら、就活に失敗した場合、「就活留年」をする学生も多いと思います。しかし、新卒の採用基準はあくまで「人間力採用」。ですからたった数年時間稼ぎしても、結果は同じでしょう。
- たった数年で企業にとって望ましいヒューマンに豹変することができますか?
- あるいは、豹変するための具体的な方法を知っていて、留年の道を選んだのでしょうか?
しかしいずれにしても、日本企業の多くは新卒者に対しては「人間力採用」をし続けるでしょう。なぜなら日本企業のほとんどは「総合職」を採用するからです。
そう考えると、せっかく努力してきた「専門性」を正当に評価する日系企業はやはり少ないと言えます。また実際に学んだ専門性を活かせる業種・職種も限定されるのがこの国の現状です。
海外で職業教育を受ける
もしあなたがこうした日本の雇用・労働文化に違和感、閉塞感を感じていて、なおかつ「総合職」ではなく、「一つの道を極めたい」、専門職もっと言えば「職人」の方が向いていると自覚しているのなら、私は海外、特にドイツの「職業学校」(多くは3、4年制)などに進学し、海外で職人となることも視野に入れても良いと思います。
- その国の言語を習得している
- なりたい専門職が具体的に決まっている
- その国で暮らす覚悟ができている
- 職業学校への留学方法の情報は自分で調べる(かなり情報は少ない)
- 日本での専門学校進学や、徒弟制度で技術を磨く方法とも必ず比較検討する
- しかし、日本の徒弟制度は昔と違って将来が保証されていない。しかもかなりの低待遇(最低賃金守ってないですよ)
- 親には引き続き(3~4年間)仕送りしてもらう必要あり
- 親への説得は必ず自分が責任持って行う
もし私が今20代で、かじれる親のスネがあれば、絶対に、本当に絶対に海外に「就職亡命」しているでしょう。海外への挑戦は20代前半の特権です。
日本の二元雇用システム(=新卒時だけ人間力採用+中途・通年は即戦力採用)は不条理で不平等過ぎます。若者にとっては地獄です。
就活失敗=第二の人生設計へ
さて、以上のような努力をしても完全なる「就活失敗」をした場合。日本の若者はその時点で、下を向く暇もなく直ちに「第二の人生」をスタートさせなければなりません。
20代で「人生」を大転換しなければ生き続けられない。就活失敗はそれほどまでに深刻なダメージを与えます。これは本人が想像している以上の取り返しのつかないダメージです。恐らく就活自殺してしまった同世代の仲間たちが思っていたよりも酷い「格差固定の地獄」が待ち構えているのです。
就活失敗は「非正規地獄」か「ブラック企業」という2つの地獄につながるリスクがあります。※ただし女性の場合は、家計を補助のためなど自己都合・本位型非正規で働くことはあります。
非正規雇用の男性の約5割は「世帯主」であり、うち約4割が65歳以上
非正規雇用の女性の約6割は「世帯主の配偶者」であり、うち約6割が35~54歳
日本の「男はつらいよ」。男に生まれるなら【日本以外】に生まれたかった。または出来ることなら今すぐにでも「就職亡命」したいと心底思います。
地方公務員試験で一発大逆転
不幸にして就活に失敗した日本の若者は、そのまま中年フリーターになり非正規地獄(格差地獄)の中で一生を終えるか、正社員に拘泥するあまり、ブラック企業の落とし穴にはまり全てを虐げられて終わるかの2択。
- 非正規地獄(格差地獄)
- ブラック企業に搾取される
目の前に広がる「絶望の海」に一歩でも足を踏み入れ、半殺しのまま悶え苦しむくらいなら死んだ方がマシ。就活に失敗した深刻な精神的ダメージも加わっているので、そこで自殺を選択してしまう若者も少なからずいるでしょう。
短期離職者も第二の人生設計を
この2つの生き地獄は、実は就活失敗生だけが陥るものではありません。
事情の違いこそあれ、同様のことは、正社員になって3年以内に離職した若者にも当てはまります。無事に新卒で正社員になったとしても、実は入社3年後離職率は30%台と高いのです。せっかくの職能・即戦力を磨くレールからドロップアウトした彼らも、次に就ける職業はやはり非正規か、運が悪ければブラック企業の餌食でしょう。
※ただし、人手不足がかなり深刻化したため、中途採用の基準が徐々に甘くなってきています。それでも再就職し易いの20代まででしょう。30代半ば以降にはやはり即戦力の壁が立ちはだかります。
公務員試験が最後のセーフティーネット
- 就活失敗=人生失敗
- 非正規地獄(格差地獄)またはブラック企業
確かに、何の対策もしなければ、どちらかの地獄にはまり「苦悶の遺影」を残して死んでいくだけでしょう。しかし、だからと言って絶望し死を選択する必要はありません。1つだけ抜け道はあります。
しつこいようですが、なぜ就活失敗生がこのような地獄に陥るのか。それは、新卒の時だけ非実力・非能力主義の「人間力採用」が行われ、それ以降は手のひら返し、残酷でシビアな「即戦力採用」が行われるからです。つまり日本の若者は「即戦力の壁」にあらゆる可能性、潜在能力を潰されてしまうのです。
とは言え、「貧乏弁護士」という衝撃的な言葉がある時代。難関の国家資格を取ったところで将来が保証されない時代です。
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しかし、資格、試験の中で、合格すれば必ず食べているいける試験があります。しかも合格すれば、一気に「勝ち組み」になる試験です。それは「公務員試験」です。しかし公務員試験(大卒程度)の受験はほとんど20代まで。就活失敗後、漫然と生きていると、このラストチャンスさえ逃し「中年フリーター」に陥ってしまうのです。
即戦力の壁をすり抜ける
公務員試験の良いところは年齢制限さえ超えていなければ「職歴」が「特に問われない」点です。

画像出典:公務員への転職をお考えの方へ | 実務教育出版より一部抜粋
民間企業の中途採用では職歴、スキル、即戦力が重要視されます。ですが、上図のように、公務員試験は「職歴」が問われません。ですから、「職歴の壁」、「即戦力の壁」をいとも簡単にすり抜けることが出来るのです。
まさに最後のセーフティーネットです。
中でも私は「地方公務員」の受験をお勧めします。もちろん、国家公務員を目指すのも構いません。しかし、地方公務員と国家公務員では仕事量が全然違います。また国家公務員の場合は、全国規模での転勤もあります。
地方公務員天国
ちなみに私の姉夫婦は二人とも、地方公務員ですが、我々が住んでいる「憂き世」とは別世界に彼らは住んでいます。今でも確実に「公務員天国」は存在するのです。
- 基本定時退社
- 残業代、休日手当等はしっかり付く
- 完全週休2日
- 諸手当がものすごい→数え切れないので地方公務員の各種手当を知る|給料.comをご参照
- 確かにきつい部署もあるが、2~3年我慢すれば総合職は必ず異動←かなり重要
- 民間企業より200万程度平均年収が高い(ただし、初任給は民間企業より低いので要注意)
- 有給日数が多く、消化率も高い(※消化率は職種・自治体よる)
3年以上の浪人生活
しかし、公務員試験の問題はかなり独特です。特に教養試験は「どこが教養?」という首を捻りたくなるほど難解です。とは言え教養問題にはそれ専用の解き方があります。それさえ身につければ、問題はありません。しかし、その解き方を習得するには何ヶ月もかかります。ですから、最初の1年では1次試験さえ通ることは不可能と覚悟した方が良いです。
本当の勝負は2年目、3年目です。
2年目で合格すれば幸運。2次の論文試験なども十分な対策が必要。そう考えると、念のためさらにもう1年余裕は見たほうが良いです。そうなると最低3年以上の浪人生活は覚悟しないといけません。
ちなみに、地方公務員の大卒程度の倍率は現時点では概ね10倍程度。単純換算すれば合格率は10%程度。断言できませんが、合格率は社労士、行政書士、公認会計士と同程度のかなりの厳しさではないかと思います。
※ただし、30歳以上でも受験できる自治体もあり。事前調査の上ご準備下さい。
オススメの参考書
少し話はそれますが、公務員試験の教養問題対策の参考本は、畑中敦子シリーズが定番とされています。しかし、いきなり畑中先生の大卒程度の問題集に取り組むと、全然解けなくて意気消沈するでしょう。場合によっては、そこで自分は公務員は向いてないと勘違いしてしまうかもしれません。しかし諦める必要はありません。畑中先生の大卒程度の問題集が難しすぎるだけです。また、せっかく頭が良くても大学の4年間、ほとんど勉強していなければ頭の回転は必ず落ちるものです。
その代わり私は「新 初級スーパー過去問ゼミ」シリーズの「判断推理」、「数的推理」、「文章理解・資料解釈」の3冊を最初に取り組んだ方が良いと思います。とにかく解説が丁寧なのが特徴的です。「まずは畑中敦子シリーズ」はもう古い概念だと個人的には思います。
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[amazonjs asin="4788966956" locale="JP" title="公務員試験 新・初級スーパー過去問ゼミ 文章理解・資料解釈"]
「新 初級スーパー過去問ゼミ」シリーズは、基礎を徹底的に習得させるタイプの参考書。高卒程度レベルの参考書ですが、それでも最初は6問中1~2問解ければ上出来でしょう。このシリーズを何度か解いてみて、自信が付いた後で、大卒程度の問題集に取り組んだ方が、ストレス増大や自信低下、無駄な諦めにつながらないと思います。
ただし、おすすめするのは「判断推理」、「数的推理」、「文章理解・資料解釈」の3冊だけです。その他はイマイチ。
孤独でみじめな浪人生活
就活失敗、あるいは早々に正社員の道からドロップアウトした場合、年齢制限さえ超えていなければ、地方公務員試験に挑戦するのが手堅い人生の再建方法だと言えます。しかし、やはり難関試験。
前述の通り3年以上、浪人として過ごすことになるでしょう。もちろん、食べていくために大概の人が不本意非正規として働いていることでしょう。
正規と非正規。
3年以上も経つと、就活に成功した同級生や友人との格差が顕著に出始めます。
- 昇給・昇進などの仕事上の成功
- 独立・転職の成功
- 結婚などの家庭生活の充実
- 年収差による金銭的豊かさの格差
- 金銭的余裕からくる気持ちの余裕などの差
- etc
※ただし、だからと言ってその正社員も就職先によっては、仕事漬けで疲れ切っているかもしれません。
格差は見た目に現れる
実は意外とこうした格差の中で地味にキツイのは、見た目の格差です。成功者、勝ち組は身なり、持ち物にお金がかけられます。ブランド・流行モノを身につけられます。わざとじゃないでしょうけど、一緒に素敵な恋人を連れてきたりします。
一方、ワーキング・プア、非正規、資格浪人組は、ほぼ着たきりスズメ。学生時代からの服を着まわしたりしています。美容院なんて到底通えず、これもずっと学生の時と同じ髪型だったりします。
彼らの成功談は耳を塞いでいる限り、遮断ができます。しかし、実際に会ってしまえば彼らの充実ぶりは見た目でハッキリ分かります。それに対して、粗末な格好しかできない自分は、本当に惨めに感じます。ですから、だんだん、成功者とは自然と疎遠になります。
絶対、他人と自分を比較をしない
人は自分の価値を相対的・社会的な目で捉えます。ですから他人の幸せ、充実ぶりを見ると、別に現実はそれほどでなくても、自分が実際以上に惨めに感じられます。
他人は他人という感覚を持っている人は大丈夫でしょう。しかし、そうでなければ早期に社会からドロップアウトした人達は、正社員などの成功者と接触する度に、どんどん惨めさが心に沁みてくる思います。そうなれば、嫌でも公務員試験などに再起を掛けている浪人組は、正社員組と疎遠になるはずです。
SNSの利用は控える
以前の記事「うつ病で中年フリーターの私が自殺しない理由 命さえあればやり直せるはもう嘘かもしれない 最終部」で私は以下ようなことを書きました。
うつ病など精神が弱っている時は、無駄に他人との比較しないためにも、SNSの利用を一時的に避けた方が良いと。
公務員浪人、資格浪人組は、試験に受かるまではハッキリ言って負け組。その惨めさを必要以上に感じないためにも、やはり公務員浪人(その他の浪人組)もSNSの利用は一時的に控えても良いと私は考えます。他人のリア充と自分の惨めさを比べる暇があれば、勉強をしていた方が建設的です。
しかし、他人と自分を比較してしまい、惨めさを痛感し、精神が苦しくなるぐらいなら、旧友や恋人を失うこともやむなしと私は考えます。それよりは試験勉強と新しい友人を作ることにシフトチェンジしたほうが賢明です。
人間は本来孤独
悲しいかな、こうしたシフトチェンジをしなくても、自然と落ちていく人間からは、友人・知人は蜘蛛の子散らしたように去っていきます。
沈む船から逃げることネズミの如し。
私はこのことを実際に経験をしています。
現役で大学進学。留年もせず無事卒業。卒業は2000年(当時バブル崩壊直後では最悪の就職氷河期)。それでも無事、大手企業へ正社員として就職。
しかし、やりたいことがあり、3年以内に離職し専門学校へ。卒業後は無事希望の職に就職成功。
そしてあれよあれよと中年フリーター、非正規地獄へ。
この中でも、ウルトラブラック企業で心身を壊し、夢破れた時に気付いたら側にいたのは「家族だけ」でした。学生時代の旧友、知り合いとはほぼ全員、音信不通。信頼できるのは結局は血のつながりぐらい。人間は本来孤独な存在なのです。
旧縁にこだわらない
私は孤独に強いので、別にそのことで精神的に参ったりしませんでした。ただ、多くの人は、資格、試験になかなか合格しないストレスの上に、「孤独」がのしかかるのですから、精神的なダメージは相当なものでしょう。
しかし、孤独の苦しさから逃れるため、人生順風満帆な旧友に会うと、そのコントラスト、正反対な状況を肌で感じ、余計に惨めさ、苦しさが身に沁みてしまう。まさに「ヤマアラシのジレンマ」。
こうしたジレンマに耐えきれず、旧友との縁が切れることは辛いことかもしれません。しかし、それよりは繰り返しになりますが、今の自分の状況にあった友人を作ることの方が建設的で、精神衛生上良いのです。
しかし、転落人生の実体験から「人間は本来孤独」、「人の縁なんて薄いもの」だと書いている私も惨憺たる状況に追い込まれた友人・知人に全然手を貸せず自然にその人達から離れていった経験もあります。
本当に悲惨な人には何もしてあげられない
転落し惨憺たる状況になると、いかに親しかった人でも蜘蛛の子を散らしたように一瞬で離れていく。
このことだけ書いてしまうと、人間なんて非情で利己的、自己中心的だと勘違いしてしまうでしょう。しかし、私が絶望の淵に陥った知人に対して、何もしなかった、何もできず、自然に疎遠になった経緯を振り返ってみると、あなたの元を離れていった人達は全てが非情な者、裏切り者だとは言えないと思います。
私には2010年3月末まで働いていた職場に、5年先輩の派遣社員の方がいました。出身県も、住んでいる駅も隣という偶然もあり、とても親しくさせて頂いていました。
またその先輩は塾講師の正社員だったのですが、そこがブラック企業だったのでを辞めて非正規になったという共通点があり、かなり共鳴する部分も多かったのです。

意外と教育業界の離職率は高い。出展:業界別の離職率ランキング!新卒者の平均年収も原因?離職率が高くなる理由とは | 求人・転職サイト ピタジョブ
神も仏もいない 3月11日
しかし、当時からその先輩は以下の点で苦境に立たされていました。
- 親がガンで入院中
- 2週間に1回、見舞いやお世話のために夜行バスで帰省・上京の繰り返し
- 両親に心配をかけないため、正社員を辞めたことを伝えていなかった(伝える機会を失っていた)
それでも明るく仕事に励んでいた先輩には尊敬の念さえ感じておりました。
私は、2010年4月に別の職場に移りましたが、その先輩とはその後も時々メール連絡をしていました。ちなみに私はこの職場変更が引き金となり「うつ病」を患いました。もちろんそのことは先輩には隠していました。
そうして時は流れ、訪れた2011年3月11日午後2時46分。
先輩は宮城県出身。しかも沿岸部の都市。最悪のことを考えました。
悪く解釈してはいけない
しかし当時私は、震災による混乱と不安でうつ病が一時的に悪化していました。
その後も、繰り返す余震や原発問題などの混乱に振り回されて、気がついたらあっという間に3月の末。そんな時、その先輩からメールが届きました。いつもと全然違いたった3行のメール。
今回の地震、ご実家は大丈夫でしたか?
私の実家は津波で半壊です。もう住めない状態です。
両親は直前の避難で助かりました。
まずは無事が確認できたので安心しました。しかし、同時に大変困惑してしまいました。私の実家も被災3県の内の1つ。しかし、内陸部だったので、沿岸部の壊滅状態に比べれば、大分被害は少なかったのです。
しかし、その事実さえ伝えられず、結局このメールには返信が出来ませんでした。それ以来その先輩とは音信不通になりました。
人それぞれ事情がある
このメールに返信できなかったことは今でも、後悔として心の片隅に残っています。しかし私は決して、故意に先輩を見捨てた訳ではありません。では何で返信をしなかったのか。その時の私の心境は以下のようなものでした。
- もちろん、せめて私の実家の無事だけは伝えたかった
- 同時に、励まし・慰めの言葉を伝えたかった
- でもあまりにも悲惨な状況で適切な言葉が全く見つからなかった
- そうしている内に時間がどんどん流れていった
- 自分も転院手続き等で忙しかった、うつ病も悪化していた
- 結局メールを返信するタイミングを失ってしまった
でも本当にその人を救いたいと思う人は、具体的な救済案を考えたり、その人を傷つけない言葉を探したりします。でも、凄まじい状況に陥った人を救う具体案なんて、いくら考えても思いつかないものです。そんな方法があったら、当の本人達がとっくにそこから抜け出してるのです。無理なんです。こうした無理なことを思案している内に時間が経つのです。
人間は本来孤独の真意
もちろん完全にあなたを見捨てた無慈悲な者もいるでしょう。しかし、あなたのことを考えていても、言葉がなかなか見つからず音信不通になってしまった人も少なからず居たことは必ず覚えていてほしいのです。
人それぞれ事情があります。私のような負け組、ワーキングプアでも生きてくために必死で働いています。日々の生活で手一杯なのです。一方勝ち組となった旧友も、卒業後数年も経てばもう家庭を持っていたりします。勝ち組達も自分や家族の事をどうしても優先させなければならないのです。決して彼は「勝ち組」になったから「負け組」のあなたを見捨てたのではないと私は思います。決して悪い方に解釈してはいけません。
人間は本来孤独。
この言葉には文字通りの意味と、もう1つの意味があります。それは、一人では這い上がれない地獄に落ちた時に、無償で手を差し伸べてくれる人の数は片手で数えられる程度だということです。
これが事実なのです。
親しかった人が去ってしまうほどの苦境に陥ったら、もう他人には依存せず、自らそこから抜け出す努力をしないといけません。旧縁にこだわっている暇はないのです。自分が歩み出すことで、徐々に手を差し伸べる人が現れると私は思います。経験上。
とにかく今だけを生きる
うつ病患者はよく「今」を生きていないと言われます。特にストレスが原因の心因性のうつ病の場合、その傾向が強いと思います。
かく言う私も、うつ病の根本原因は、25~27歳の頃のブラック企業での壮絶なトラウマです。この2年間のトラウマの整理にはその後、なんと10年(5倍)もの歳月がかかりました。
経験上(無意識にでも)辛い過去にとらわれた生き方をしていると、自然と以下のような心境に陥りとてもストレスフルになります。
- 後ろ向き思考になる
- 悪いことが起きたら、過去のせいにする
- フラッシュバックや悪夢にうなされる
- (無意識ながら)常に脳の何割かが、いつも辛い過去に占領された状態
- 余った脳の領域だけで今の事に取り掛かかるので、とにかく疲れやすい→さらにストレス増大へ
- 今に集中できない
またMR(メンタル・レスキュー)協会理事長:下園壮太氏も「あきらめ上手は生き方上手」という著書の中でやはり同様のことを指摘しています。
- 忘れてしまった(ことになっている)嫌な過去が多い人ほど、疲れやすい人生を送ることになる
- 自責は疲れる
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場合によっては、こうした過去に囚われた生き方のせいでストレスがさらに増大。そしてうつ病→自殺という最悪の結果につながるかもしれません。
「うつ病で中年フリーターの私が自殺しない理由 命さえあればやり直せるはもう嘘かもしれない 最終部」で紹介した通り、日本の自殺の最大原因のうつ病なのです。

平成27年の状況|自殺統計に基づく自殺者 より筆者作成
- 人間は本来孤独
- 悲惨な状況でも、無償で手を差し伸べてくれる人は片手で足りる程度
このことはある種「自然法則」のようなもの。うつ病にならないためにも、転落をきっかけに離れていった人達には固執しない方が精神衛生上良いと思います。もちろん彼らを決して恨んだりしてもいけません。彼らにも彼らなりの事情があったはずです。
また過去に取り憑かれると、疲れやすくどうしても今に集中できません。あなたは、格差地獄から抜け出すために、地方公務員試験などの難関試験、資格に挑戦していることでしょう。「今」、その試験・資格対策に密に集中しないと簡単には、窮地からは抜け出せません。
過去にとらわれている暇など無いのです。
男女関係による自殺
これまで、若者の自殺、中でも就活自殺、過労自殺を中心に書いてきましたが、若者、特に20代の自殺原因には、ある特徴があります。それは男女問題による自殺が他の年代層に比べ高いということです。

自殺の統計:各年の状況 |厚生労働省より筆者作成
男女問題の中では「失恋」と「その他交際をめぐる悩み」の比率が高いことが分かります。「その他交際をめぐる悩み」というのは実情がつかみづらいので、「失恋」による自殺率を「就職失敗」、「仕事疲れ」、「失業」という雇用・労働が関連する自殺率と比較してみました。

自殺の統計:各年の状況 |厚生労働省より筆者作成
その結果、20代の失恋による自殺率は「就職失敗」による自殺≒「就活自殺」よりも高く、「仕事疲れ」による自殺≒「過労自殺」とほぼ同程度だということが分かったのです。
一人で抱え込まない
この記事では失恋による自殺について、深く掘り下げるつもりはありません。この問題は、ガラパゴスな雇用・労働環境、景気の長期低迷といった社会要因とはもともと別次元の話だからです。
しかし、もし、就活失敗などの転落を契機(偶然かもしれません)に、恋人も去ってしまったら、その喪失感と絶望は想像を絶するものでしょう。

出展:孤独死の原因と対策は?
友人・知人と違い、恋愛感情、愛欲といった煩悩、本能で結ばれていた絆。失恋ばかりはどんなにタフな人でも、その整理の時間がかかるはず。つまり誰でも一定期間、失恋という「過去」を抱え込んでしまいます。それは人間だから仕方のないのです。しかし、その失恋という過去の整理の仕方を誤ってしまうと、非常に高確率で早逝してしまいます。
恨みを晴らすため自殺、復讐のための自殺
こんなことにもならないためにも、失恋の痛手は一人で抱え込まないことです。しかし、皮肉なことに、転落した人の元からは「恋人以外」も蜘蛛の子を散らしたように去っていきます。つまり、就活問題などで転落してしまった人は、失恋問題さえも一人で抱え込んでしまいやすくなるのです。
一人っ子問題
一人では這い上がれない地獄に落ちた時に、無償で手を差し伸べてくれる人は、片手で数えられる程度。
それは端的にいうと、血の繋がり、家族のことです。
その中で失恋などの私的な悩みを相談しやすいのは、年齢の近い兄弟、姉妹になると思います。ただし、女性の場合は、特有の同性シンパシーがあるので、母親にも相談できるかもしれません。
ここである問題が関わってきます。それは少子化問題です。ご存知の通り合計特殊出生率はここ30年もの間2を下回っています。
その結果、完結出生児数調査における、子ども数の「1人」の割合が年々増加してきているのです。2015年の調査では、出生子ども数の「1人」の割合は18.6%と20%に迫る勢いにまで迫っています。
完結出生児数とは結婚持続期間15~19年の夫婦の平均出生児数のことを示します。本来、兄弟・姉妹の人数の統計、調査があれば良かったのですが、無かったので、当記事では兄弟・姉妹の人数≒完結出生児数として考えます。
そこまで難しく考えなくても、少子化が進めば、一人っ子が増えることは当然のことです。
自殺計画を練りだしたらすぐ病院へ
就活失敗、就職したがすぐに辞めてしまったなど、勝ち組で「居続ける」ためのレールから転落し、さらに失恋という苦しみが重なる。その上、兄弟、姉妹もおらず相談出来る相手がほとんどいない。孤独。かなり危険な状態だと思います。以下テストの実施をお勧めします。
そうした状態に陥り、憂うつで何をやっても気が晴れない状態が2週間以上も続くようなら、迷うことなく心療内科に通うべきでしょう。
もし兄弟、姉妹もおらず、相談相手も欲しいということなら、「カウンセリング 保険適用」で、心療内科を検索することをお勧めします。そうすることで、カウセリングも受けられる心療内科を探すことが出来ます。※但しそうした病院でも症状によってはカウンセリングは自己負担になる場合もあります。
私もうつ病の影響により、自殺の危機を2、3度経験しました。その経験から言って、自殺したい思いが常にありなおかつ自殺について「具体的」な行動計画、手続きを考え出しているようなら、もうかなり危険です。
まとめ
失恋による自殺という脇道にそれてしまったのでここでまとめます。
- 結果主義になると就活失敗した場合、自己否定につながりかなり危険
- 内定という結果だけに拘るでなくプロセスを分析することで視界が広がる
- 不必要に惨めさ・不幸を感じないためにも、絶対他人と自分を比較しない
- 旧縁にはこだわらず、「今」の状況にあった友を作ることの方が健康的
- また、次の目標を実現させるためには、過去にとらわれている暇はない
- 過去にとらわれた生き方は非常にストレスフル。うつ病・自殺の温床
20代早々に就活失敗、短期離職あるいは失恋など辛く悲しい思いをしても、自殺してはいけません。20代までなら例えば公務員試験等で挽回する「チャンス」はあります。つまり年齢制限内という日本固有の特権です。
そう考えると色んな辛いことがあっても、以下を信じて強く生きること。そのことこそ自らの命を守り、格差地獄を充実人生に変える方法だと思います。
- 「20代の半ば」ぐらいまでなら何とかなる。そう信じること
- そして具体的で確実な方法で格差からの脱出する計画に専念すること
夢を追って全てを失うか
最後に敢えて「夢」のために、正社員への道を選ばなかった若者へ伝えたい事があります。
多分あなたは充実した「今」と根拠のない明るい「未来」を生きていると思います。実は、その根拠の無さこそが非常に危険なのです。
例えば、役者やミュージシャンを目指しているとしましょう。あなたと同じようなことを考えている人が、少なく見積もって1,000人いるとします。つまり競争倍率1,000です。これを単純換算すると、夢が叶う確率は0.1%です。酷ですが実際はもっと低いでしょう。
たった0.1%の確率に全人生を掛けるのはどう考えても無謀です。夢を追うなとは言いません。言いたいのは、何らの保険を必ず打たないと、中年フリーター、ワーキングプア、非正規地獄にすっぽりはまるということです。
それを回避するにはやはり、地方公務員対策などの保険を打つことです。地方公務員になると安定した収入と、ワークライフバランスの充実がある程度保証されます。つまり、空いた時間で生きがいや夢も継続できるのです。今後安定志向が上昇すれば、公務員試験の競争倍率も上昇するでしょう。そうしたらますます状況は厳しくなるでしょう。
貯金は必須
トランプ大統領が、過激な発言を実際の行動に移せば、今度は、リーマン・ショックとは桁違いの大不況が襲う可能性があると思います。それに備えるためにも、特に夢追い人は必ず「貯蓄」という保険も打っておかないと、かなり悲惨な半生を送ることが考えられるのです。
幸い大不況が訪れなかった場合、確かに20代~30代前半なら自己資金をもとに、2番目に好きなことで人生再チャレンジすることが出来るかもしれません。ただし十分な自己資金、貯蓄があればの話です。それが無ければ、ただ中年フリーター地獄が待っています。
新卒一括採用で企業内職業教育を受ける。その道を捨てた夢追い人は、一生非正規か、ブラック企業、またはなれたとしても介護・建設・保安などの慢性人材不足業種の社員にしかなれないはずです。
命があってもやり直しが効かない社会を生きているんです。足元を固めながら夢を追いましょう。