没年月日 | 氏名 | 手段 | 没年齢 |
---|---|---|---|
9月27日 | 竹内結子 | 首吊り | 40歳 |
9月14日 | 芦名星 | 首吊り | 36歳 |
7月18日 | 三浦春馬 | 首吊り | 30歳 |
7月10日 | 鷹野日南 | 飛び降り | 20歳 |
5月23日 | 木村花 | 硫化水素 | 22歳 |
※敬称略。
自殺・自決・自害した日本の著名人物一覧 - Wikipediaを参照。
コロナ禍以降、著名人の自殺が相次いでいます。そのせいか、最近、自殺について取り上げた過去の記事へのアクセスが増えています。
どうしたら自殺を防げるか、命を守れるかを確認したかったのだと思います。
そこで今回は、抗うつ薬の副作用で、2夜連続で死神に取り憑かれ、それでも生き抜いた筆者だからこそお話しできることを、緊急で投稿しようと思います。
自殺は0時以降に行われる
私は芸能に疎いので、事件の詳細は把握していません。ただ、ニュースを見て「やっぱりな」と思う所がありました。それはほぼ全員深夜0時以降に自殺していたことです。
自殺死亡者の割合は0時〜6時の間で一番高くなります。しかも他の時間帯に比べ、非常に急激に自殺リスクが増大するのです。
死人に口なし。
強い自殺衝動から生き残った数少ない生存者として、このことは付け加えたいのです。自殺衝動の推移は、自殺死亡者数の時間別推移と完全に一致します。
私が自殺衝動に駆られたのも、やはりその「魔の時間帯」でした。
深夜突然、心と体が「自殺」を切望し、全身がブルブルブルと震えだす。一旦震え出したら止まらない。まるで誰かに完全にコントロールされたかのような昂ぶりは、もう「死神」のなされるわざとしか言いようがありませんでした。
朝まで耐える、動いてはいけない
死神は極度の夜行性です。朝日が苦手です。
晴天でなくても大丈夫。雨の日でも問題なし。地上が明るくなれば、自殺衝動はまるで嘘だったかのように消えてしまいます。
ちなみに自殺衝動だけでなく、それ以外の悩みでもがいている場合もとりあえず、朝まで耐えて下さい。

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石と化す、朝は必ずやって来る
とはいえ、その夜明けまでの数時間が本当にしんどいのです。なぜならその間は、極端な話、一歩も動いてはいけないからです。石と化して下さい。
筆者の場合、当時、「飛び降り自殺」の衝動に駆られていました。もしあの夜、例えばベッドから起き、一歩でも床に足を付けていたら、着の身着のまま屋上に駆け上がり、飛び降り自殺をしていたでしょう。
死にたすぎて全身がブルブルブルと震え、体が言うことを聞かない。そんな状態で少しでも動いてしまったら、そのまま体を操られ自殺完了。
必ず朝はやってきます。数時間の我慢です。

Photo by Steve Johnson on Unsplash
ぜひこれだけで良いので、覚えて下さい。数時間の我慢です。
生還者として言えるのは実は、これぐらいです。緊急対処法はこれのみです。しかし高確率で自殺を回避できます。
うつ病による2夜連続の激しい自殺衝動を、私はこうして乗り越えました。
すぐに心療内科へ
朝を迎えたら、次にすることは近くの心療内科に駆け込むことです。人目など気にせず駆け込みましょう。急を要するので予約などせずに、とにかく駆け込んで下さい。
何らかの精神疾患を患っているとは限りませんが、有効な薬は処方されるはず。例えば抗不安薬など。ちゃんと指示されたとおりに服薬、通院して下さい。
勝手に断薬・服薬しない
絶対に自己判断で服薬の中断はしないで下さい。
当然、また自殺衝動に駆られる危険性が増します。絶対に自己判断で減薬、断薬しないで下さい。
若者よ、死に急ぐなかれ
ここまでがうつ病やストレスによる精神不調が原因である自殺に関する見解です。
しかし、私は自殺にはもう1つのパターンがあると思っています。それは「思いつき型の自殺」です。
- ストレス、精神失調による自殺
- 思いつき型の自殺
思いつき型の自殺は、文字通り「死にたい」→即自殺という高速型の自殺です。これは10代〜20代の若者に多い自殺です。思いつたらすぐに決行。これも相当危険な行為です。
没年月日 | 氏名 | 手段 | 没年齢 |
---|---|---|---|
7月18日 | 三浦春馬 | 首吊り | 30歳 |
7月10日 | 鷹野日南 | 飛び降り | 20歳 |
5月23日 | 木村花 | 硫化水素 | 22歳 |
今回の例で言えば、上記の3名が該当するのではないかと思います。ただし、三浦春馬氏は該当しないかも知れません。彼の場合、クローゼットで自殺という手段が、計画的なものなのかそうでないのかが分からないので。
思いつき型自殺の特徴は、自殺手段に綿密さ、計画性があまりないことです。そういった意味では木村花氏、鷹野日南氏の両氏は恐らく、この若者特有の突発的な自殺だったのではないかと推察します。
自殺の計画性が異なる
一方、竹内結子氏の場合、前日の夕食まで家族と違和感なく過ごしていました。
しかしたったの数時間後少なくとも深夜2時までには自殺していたようです。かなり段取りがスムーズです。計画性の高さ、用意周到さを感じます。
後は家族に気付かれずに自殺できる時間帯の調査などもしていたでしょう。
そう考えると、彼女は数カ月前から精神の不調に悩んでいたと推察します。
若者も朝日を待つ
なぜ10代〜20代の若者がそこまで短絡的に死に急ぐのか。その原因は分かりません。恐らく若さゆえの高過ぎる行動能力が原因ではないかと思います。ですが、死人に口なし。検証のしようがありません。
とは言え、「思いつきの自殺」の場合も、対処方法は同じです。
とにかく朝日を待つ。それでまでの数時間は、ひたすら石と化す。

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繰り返しますが、陽の光には人の心をリセットする効果があります。
だからしんどくても夜明けまで我慢して下さい。
責任ある報道を
なぜ自殺願望者が朝までの数時間、耐え続けなければいけないのか。実はこの3〜5時間は気が遠くなるほど長いのです。
それは的外れな報道の影響もあります。自殺ニュースの最後に必ずと言っていいほど、次の2機関が紹介されています。
- こころの健康相談統一ダイヤル
- いのちの電話
しかし両方とも自殺の多発時間、0時〜3時の間、いわゆる魔の時間帯、電話がつながりません。「こころの健康相談統一ダイヤル」に関しては土日・祝日・年末年始休みです。どこまで真剣に自殺者を救おうとしているか分かりません。
こころの健康相談統一ダイヤル
いのちの電話
そんな所を紹介したってあまり意味が無いじゃないですか。
よりそいホットラインは24時間対応
マスコミが取り上げない理由が分かりませんが、「よりそいホットライン」という電話相談もあります。こちらに関しては、24時間体制です。
今まさに死のうと思っている。しかし、誰かと話せば気が紛れるといった場合は、こうした機関を利用するも一つの手段だと思います。つながりやすいかどうかは分かりませんけど。
それでも朝日を待つ
緊急の場合は仕方ありませんが、それでも私は電話相談をお勧めしません。
なぜなら、相談相手がどんな人か分からないからです。こうした相談窓口にはよく「精神保健福祉士」が紛れ込んでいる事があります。彼らは信用できません。
なぜなら彼らは精神障害者の生活、社会復帰を支援する「福祉の専門家」。つまりソーシャルワーカーだからです。精神病理に関しては実はド素人です。運悪く、そんな人間にあたってしまう可能性もあるので基本的にはお勧めしません。
大学時代から心理学に取り組んできた「臨床心理士」を指名できるなら話は別。しかし、それは現実的に無理です。
生死がかかった状況に、ド素人が介入する事の方がよほど危険なのです。
SNSは絶対に利用しない
素人の介入という点では、SNSは最も危険な相談方法です。確かに24時間、いつでもどこでも利用できる便利な方法です。
すぐにでも楽になりたいのも分かります。でも本当に救われたいなら、絶対にSNSは利用しないで下さい。相手の素性が見えないのだから。