うつ病で中年フリーターの私が自殺しない理由 命さえあればやり直せるはもう嘘かもしれない 最終部

前回の記事「若者よ地方公務員を目指せ! 命さえあればやり直せるはもう嘘かもしれない第2部」では、若年フリーターでさえ、即戦力主義の壁に跳ね返され、正社員にはなれず、一生非正規で生涯を終えるとを指摘しました。

ただし、職歴、スキルなどで門前払いされない「試験」であれば、非正規地獄から抜け出す可能性はあると説明しました。中でも地方公務員(大卒程度)に受かれば、その後は地獄どころか天国に登りつめることができるとも書きました。

ところが、地方公務員(大卒程度)には大体「21歳~29歳」まで年齢制限があるとも説明しました。

中年フリーターから抜け出す方法はない

35歳以上の中年フリーターは、この公務員試験(大卒程度)は受けられません。

中には35歳以上でも受けられるいわゆる「経験者採用試験」もあります。しかし、その試験の中に「経験者論文」というものがあります。そこでは民間企業での実績・職歴・職能などが問われます。つまり、経験者採用試験の場合、やはり即戦力の壁が立ちはだかるのです。

しかも、地方公務員(大卒程度)と違い、競争倍率は自治体によっても違いますが、「50倍」程度はざらにあります

中年フリーターにとっては、狭き門どころではなく、「閉ざされた門」というのが実態なのです。

もう手遅れなのです。

親子共倒れになるだけ

中年フリーターは、概ねワーキングプア層でもあります

中年フリーターは団塊ジュニア世代でもあります。そしてその親である団塊の世代は、現在、概ね65歳以上(高齢者)となっています

中年フリーター自体も40代を迎え、自身の健康問題も抱えだす時期でもあります。

しかしもっと重大なのが、親の介護問題です。つまり、中年フリーターの多くがここ数年で、親(=団塊の世代)の介護問題に直面する可能性が高いのです。

自身がワーキングプアという相対的貧困に苦しんでいるのに、そこに親の介護の問題が絡んでくるのです。親の介護度にもよりますが、介護のために、非正規の仕事さえ辞めざるを得なくなる可能性が高くなるのです。

親も子も働けない危機、親子ともに貧困層になる日が、もう数年先に迫っているのです

苦しいのは経済だけじゃない

そんなことが現実になると、中年フリーターの多くは自力で経済再生することが困難になるでしょう。

しかし、苦しいのは経済だけではありません。中年フリーターは生涯孤独で終わる可能性も高いのです。

家庭も築けない、恋人も出来ない

2011年内閣府の調査によると、男性の既婚率は正規雇用か非正規雇用かで大きな格差があることが分かりました。

【20代男性】

  • 正規雇用:25.5%
  • 非正規雇用:4.1%

【30代男性】

  • 正規雇用:29.3%
  • 非正規雇用:5.6%

その他、恋人あり・恋人なし・交際経験なしといういずれの項目でも、雇用形態による【恋愛格差】が生じていることが読み取れます。

非正規は恋人がいる確率が低い。となると、結婚できる確率、家庭を持つ確率も低くなって当然。

ということは中年フリーターは相対的貧困に苦しみ続け、なおかつ、生涯孤独 で(特に男性は)終わる可能性が高いのです。

何でこんな多重苦になってしまうのでしょうか?

非正規は自己肯定感がない

こうしたデータだけ見ると、女性は男性を雇用形態や年収などで選別しているように思えてしまいます。確かにそうした「ソロバン勘定型」の女性も多いのかもしれません。

ただし、全てを女性の結婚観のせいにするというの誤っていると思います。

牛窪恵氏によると、「非正規雇用や年収が低い男性は『どうせ自分なんか』と自己肯定感が低く、自分から女性に声をかけようとしない」のだという。

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この指摘は、的を射ていると思います。非正規地獄に陥ると、確かに「どうせ自分なんか」という気持ちになります。自分を実態よりも低く低く見積もってしまうのです。

社会の価値観を自分に取り込まない

私の例を紹介すると、何十社に応募しても、書類選考さえ通過しない、面談してもらえないということが無限に続いた時期がありました。ちょうどリーマン・ショックの頃です。

そうすると自然と「書類選考さえ通らない=自分は社会にとって必要のない無価値な存在だ」と思ってくるようになるのです。

そうなると仕事面だけでなく、人生の全てに対して、自信や自己肯定感が持てなくなってきます。

そして次第に社会や他人(特に成功者たち)との間に【透明な壁】があるかのように感じて来るのです。いわゆる離人感です。そうなると、気になる女性がいても、その間に透明なバリアがあって、近くにいてもはるか遠くの存在、雲の上の存在のように見えてきてしまうのです。

そうなってしまうと、確かに異性に対して何にも行動が起こせなくなります。むなしいだけです。

自信のない男性は魅力がない

「男のガッカリ行動」を、女性100人に調査してみた調査結果があります。

 

その結果、「語尾が聞き取れない」は92NGとワースト1位となりました。「笑顔が弱々しい」8位で84NG。そして、「顔立ちは悪くないのに自信のなさが表情に出ている」は、ワースト10には入ってませんが、74人がNGでを出していることが分かったのです。

「語尾が聞き取れない」、「笑顔が弱々しい」というのは、やはり自分に自信がないからであろうと私は考えます。

そう考えると、自信のない、あるいはそういった雰囲気を醸し出している男性は、女性にとって魅力的に映らないのだと考えられます。

魅力的でもない男が、自ら積極的にアプローチをしないのですから、「自己肯定感」を持てない男性は、恋愛や結婚とははるか縁遠くなって当たり前です。

性格や相性が1番

自己肯定感の少ない非正規男性は女性は【最初から】雇用形態や収入で人を格付けする狡猾(こうかつ)で計算高い存在だと思っているかもしれません。

しかし、平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)によると、女性が結婚相手に求める条件のベストスリーは、以下のようになっているのです。

第1位:一緒にいて楽しいこと(80.0%)
第1位:一緒にいて気をつかわないこと(80.0%)
第3位:価値観が近いこと(78.5%)

まずはやはり人格や性格を第一に見るようなのです。ですから、非正規だからといってうつむく必要は全くないのです。非正規だって自信を持てば、十分魅力的なのです

格差は実際に存在します。不平等な社会です。しかしそういう「社会の価値観」を自分の中に取り込んで、自分を必要以上に蔑む必要はないのです

格差は固定化し、日本はもはや「身分制度社会」です。しかし、雇用形態は何であっても【人間】。非正規であっても、その魂や人格、その生命の尊さは、正社員と同等に尊重されないといけないのです

単に日本の3つの悪習慣が、非正規の潜在能力の芽を摘んでいるだけです。そして今やセカンドチャンスさえ無い社会。非正規は、これらの悪習慣や絶望的な状況さえなければ、もっともっと活躍できたのです。それだけの潜在能力は持っているのです。

  • 新卒至上主義
  • 中途採用の超即戦力主義
  • 社会的地位や名誉、肩書への偏重

※社会的地位や名誉、肩書への偏重については、長くなるので別の機会で書きます。

特に20代の非正規の方たちは、絶対に絶対に自分を低く見積もってはいけません。自信の喪失は、あらゆるチャンスの芽を摘み取ってしまいます。そうしているうちに、あっという間に中年フリーターになってしまいます。そうなれば、もう手遅れです。

しかし経済力は2番

しかし、そうは言っても、世知辛い世の中。女性の結婚相手に求める条件の第4位は「経済力があること」の52.5%と非常に高い数値になっているのも現実です。

男性の場合、この割合は7.5%です。この点は男女で大きな価値観の差があります。

そのこともあってか、特に30代男性の現在結婚してない理由の2位は「結婚後の生活資金が足りないと思うから」(37.5%)と高い数値となっているのです。

恋愛や結婚の入り口は確かに「一緒にいて楽しいこと」「一緒にいて気をつかわないこと」などの性格・相性の面なのかもしれません。しかし、結婚という最終着地点には、経済力の問題が立ちはだかるのが、嘘偽りの無い現実なようです。

20代・30代の自殺問題

それでも前回の記事で書いたとおり、20代までであれば、地方公務員試験(大卒程度)という「試験」が受けられます。

地方公務員試験(大卒程度)という「試験」は、スキルの経験年数や職歴が不問です。最後のセーフティーネットです。これに合格すれば、起死回生。一発大逆転です。

夢ややりたいことも、「趣味としてなら」両立できる。初任給は安いが、生涯賃金の面では心配は何一つない。こんな天国のような仕事はありません。

しかし、中年フリーターにはその試験さえ受けられません

そしてジリジリと親の介護問題がのしかかってきます。

セカンドチャンスさえなし。一生解消できない収入格差。収入格差が解消されなければ、いくら性格が良くても、結婚・家庭を持つのは難しい。見渡す限り360度絶望です

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「死んだほうがマシ」です。血反吐吐いてのたうち回る日々が続くなら、自殺したほうがマシです。

自殺者数、6年連続で減少

これは今年の日経新聞1月15日の見出しを引用したものです。

ニュース番組などでも、同様の報道がされているので、自殺者数は近年減少傾向にあることをご存知の方も多いと思います。

しかし、悲報です。

20代・30代の自殺者数はあまり減らず

若年層の自殺者数の推移を見てみると、平成5年辺りを底に、20歳代、30歳代は上昇傾向にあります。

平成23年~平成25年の間で自殺者数の減少はあるものの、特に30歳代の自殺者数は、依然高いままであると言わざるを得ません。

さらに分析すると、「恐怖の統計」が出てきました。

日本人の死因、トップスリーは、ガン(悪性新生物)、心疾患、肺炎ということは、ご存知だと思います。これは「平均的な」日本人の話。もっと言えば、高齢化率(65歳以上の人口割合)が、26%以上の超高齢社会での死因の話です。本当はもっと悲惨なことが起こっていたのです。

実は、15歳~39歳までの死因の第1位は、自殺なのです

少子超高齢社会。ただでさえ若者が自然減少しているに、彼らが自殺する。日本には未来は無いのです。

自殺の原因第1位は健康問題

自殺原因の第1位は「健康問題」。これもよく報道されているので、ご存知の方も多いと思います。

私は 平成27年の状況|自殺統計に基づく自殺者 - 内閣府で詳細を調べるまで、健康問題とは、いわゆる「身体の病気」のことを指しているだと思っていました。

健康問題の中での第1位はうつ病

しかし、健康問題の内訳を詳しく見てみると、いわゆる「身体の病気」の割合は32.3%と第1位ではないことが分かりました。

健康問題の中での第1位は「うつ病」(41.8%)だったのです

本当の第1位はうつ病

ここであえて「うつ病」と「身体の病気」を別項目とし、この2つを除いたものを「その他健康問題」と分類します。そして再度「平成27年の状況|自殺統計に基づく自殺者 - 内閣府」を分析してみると、とんでもないことが分かりました。

なんと自殺原因・動機の第1位は「うつ病」(20.7%)、第2位は「経済・生活問題」(16.6%)だったのです。

私はいわゆる中年フリーターで、ワーキングプア層。前述のとおり「経済・生活問題」で常に苦心しています

私は何で生きているのか?

中年フリーター&ワーキングプア。これだけでも「経済・生活問題」で自殺しそうなものです。

しかも、私は2010年からうつ病を患っています。

自殺の原因・動機の第1位である「うつ病」を患っているのです。
今生きているのが不思議なくらいです。

うつ病の本当の怖さは自殺

うつ病の症状として最も恐ろしく症状は「希死念慮」およびそれによる「自殺」です。

実際、うつ病患者の自殺率は15~25%と看過できない数値となっているです。

私も、2012~2013年頃に3度、自殺しそうになったことがあります。その頃は、ちょうど自己判断で抗うつ薬の断薬をした時期、また、リフレックスの副作用で職を失った時期でもありました。

■参考

うつ病の自殺衝動の特徴

「死んだ方がマシ」。

生きてれば誰だって1度や2度そう思うでしょう。

私も学生時代、アイデンティティを模索し相当苦しんだ時期がありました。
その時にやはり「死んだほうがマシ」とよく考えたものです。

しかし、実際、うつ病になってみると、「死んだほうがマシ」なんてカジュアルな言葉とは異質の症状に苦しみました。

  • 【具体的な】自殺計画や手順を練り出す
  • 「衝動性」はやはり強い
  • その反面、意外と冷静でもある

やはり、うつ病は「(脳の)病気」ですので、一過性の「死んだほうがマシ」という思いよりはとても強い自殺衝動に襲われます。

しかし、最も怖かったのは、衝動性はあっても、意外と頭は冷静な点です。ですから淡々と自殺の手順や方法を、ものすごく【具体的】に計画するようになるのです。

「死んだほうがマシ」という思いも十分辛いですが、やはりそれはストレスに対する「一過性」の反応でしょう。(※ただしもしそれが、数日間続くようであれば、迷わず心療内科に駆け込みましょう。)

ところが、うつ病の場合は、既に頭のなかに【自殺行動計画】という具体的な手順書が出来上がっていて、そこに不意に強い自殺衝動が襲ってくるのです。

そうなってくると、プラットホームに侵入する電車を見ることはできなくなります。「飛び込みたい」、あるいは「誰か!俺を突き落としてくれ」と心が叫ぶのです。

屋上へ続く外階段なんて見てしまったら、飛び降りたくて仕方なくなります。

「死んだ方がマシ」と思っているあなた。「あのビルは屋上へ続く階段があったな。早く飛び降りたいな」という衝動に取り憑かれ、眠れない日々を経験したことがありますか?

命さえあればやり直せるは嘘だった

そんな2012~2013年もやり過ごし、約2年のリハビリを終え、2014年からまた非正規で働きだしました。

そこで、返す返す思ったことあります。それは、昔はよく「若いうちは何度でもやり直せる」、「最悪、命さえあればやり直しはきく」と聞かされたけど、「現実は全くの嘘だ」と。

2年のブランクを超え、戻ってきた社会は、「絶望の非正規」そのもの。

  • 一生、安定した職や正社員にはなれない
  • 生涯続くワーキングプア
  • 特に中年フリーターは、家庭を築く可能性はほぼゼロ
  • 親の介護問題

ありがとうシンスプリント

約2年のリハビリを乗り越え、やっと戻ってきた浮き世。

それでも2014~2015年末までは、生きいても死んでいるかのような生活でした。

人間ではなく、まるでゾンビでした。

そんな時に、2015年10月、シンスプリントが発症。パキシルの副作用で体重が3年で約20kgも増加していたことが原因と判明。

体重増減表

2012年から体重が右肩上がり

そのため、抗うつ薬をパキシル→ジェイゾロフトに戻すことになったのです。

離脱症状が教えてくれたこと

しかし、パキシルを減薬していく際に、「運良く」離脱症状が発症。私の場合は、強いイライラに悩まされました。

イライラが始まると、例えば些細な物音にもイライラし、電車でマナーを守らない人を見るだけでイライラが爆発しそうになりました。そうなると、森羅万象全てに腹が立つ様になります。そして、この非正規地獄や、絶望の非正規を生み出した社会や政治にさえ恨みを持ってくるようになったのです。

そして2015年の末で退職。

悔しいです

退職してからもしばらくイライラは続きました。
しかし、退職し時間が出来たせいか、少しづつ冷静さが戻ってきました。

そうすると特に「将来の絶望感」に対する怒りに、別の視点が加わるようになりました。

  • 一生、安定した職や正社員にはなれない
  • 生涯続くワーキングプア
  • 特に中年フリーターは、家庭を築く可能性はほぼゼロ
  • 親の介護問題…etc

それが、「こんな状態で死んでしまったら。死んでも死にきれない。悔しい」。つまり、イライラや怒りが「悔しさ」に変わったのです。

そうなると逆説的な生命力が生じたのです。

それは、将来には完全に絶望しているが、「いくらなんでもこんな状態で死んだら惨めだ」「少しでも爪痕を残して死にたい」という生命力です。

終活をしているだけ

それが、うつ病で中年フリーターの私が今生きている、唯一の理由です

ですから、より良く生きたいのではなく、「より良く死にたい」だけなのです。

リーマン・ショック以降、一切就活はしていません。が、今「終活」はしています。

就活から終活への切り替えが、より良い人生への「執着心」を捨てさせてくれます。執着が無くなることで人生が、本当に軽く、楽になります。皮肉なものです。しかし、これが貧乏クジ世代の【賢い生き方兼死に方】なのかもしれません。

かえって「より良く生きよう」とこだわると、そのギャップにもがき苦しみ、自殺する確率が上がると私は思います。

諦めが肝心です。早々の終活が明日への命につながります。

明日はない今を生きるだけ

本来は、この記事は、ここまでで終わるつもりでした。
しかし、就活ではなく「終活」を始める生き方(兼死に方)を選択するのはとてもハードだと思います。

ですから、最後に自殺しないための秘策を2点紹介したいと思います。

まず1点目は、今に専念することです。

医療が発達したせいか、我々は平均寿命まで「自分も」生きられると考えがちです。
しかし、そう考えるには根拠が不十分です。

本当は明日死んでいる可能性も十分にあるのです。

ですから、明日があると思って今を生きないことです。さらに言えば、

  • 将来のことを考えない
  • 絶対、将来から現在を逆算しない
  • 絶対に、過去に引きずられない

将来や過去のことを考える余裕は無いが、忙殺はされていないというのがベストです。

または、今日や目の前のこと以外の事をあえて無視すると、途端に人生が楽に感じます。

SNSを避ける

人間には社会的欲求があります。孤独を嫌い、他人と繋がっていたい欲求があります。
ですから、SNSを使うことには理があります。

しかし、うつ病の時や精神的に弱っている時には、SNSの利用を一時的に避けた方がいいと思います。

特にFacebookは最悪です。

人は自分の価値を相対的・社会的な目で捉えます。ですから他人の幸せ、充実ぶりを見ると、別に現実はそれほどでなくても、自分が相対的に惨めに感じられます。

リア充を 見るたび思う 充規制
(鼓吟:30代)

出展:第9回あなたが選ぶオタク川柳|インターリンク

その通りだと思います。こうして見ると、特にFacebookはこれからのコンテンツがどうなっていくかが、全く見えません。

SNSを引き合いにしましたが、2つ目は、

  • 他人と自分を(過度に)比較しないということ

です。以上の2点が人生を楽にする方法だと思います。

中年フリーターの全てに、将来を捨てること=終活することを推奨はしません。そんな偉い立場でもありません。でもそれが憂き世を生きる、賢明な道かもしれません。

そこまでの決心をしなくても、以下の点に注意すれば、自殺のリスクは減るとは思います。

  • 明日は必ずしも保証されていない→だから今に専念する
  • 他人と自分を比較し、自分を過小評価しない

親の言うことを信じてはいけない

そして最後に若者に向けて付け加えたいのは、親や教師、大人の言うことを鵜呑みにしてはならないということです。

失われた30年。

親世代と子世代は、全く別の時代や「世界」を生きています。

成功体験の多かった人は「努力は必ず報われる」、「(最悪)命さえあればやり直せる」と平気で、「時代錯誤」なことを言ってくるかもしれません。

しかし、前回の記事で説明したとおり、2016年現在では26歳までには、身を固める準備をしないと取り返しがつかなくなるリスクが高いと私は考えます

身近な所に別世界を生きた人が沢山います。「モーレツ社員」だった「団塊の世代」。親が「バブル世代」だったら特に要注意。彼らの成功談を鵜呑みにすると、私の様に地獄にはまる可能性があります。

若者には、その辺は賢い線引して、より充実した人生を楽しんで欲しいのです。

多分まだ、私の言っている意味が分からないと思いますが、分かった時点では取り返しがつかなくなっていると思います。

単に昔の成功者の体験談は、現世には通用しない。全く古代の話。「失われた30年」を全く勘定しないで、無責任な話をする大人は沢山いるとだけ覚えて下さい。それは親などの近親者でもです。身近な人の成功談は、地獄への落とし穴です。

そういう話は昔話のレベルだというスタンスでいいと思います。そんな妄言を過信しないで、とても過酷な現実に即して、常に足元に注意した人生を歩んで欲しいと書いて、今回は終わりにしたいと思います。

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