ChaletOSで「xclip」でなく「ClipIt」をカスタムアクションに追加しファイルのフルパス名を取得する方法

今回も前回に続き「Thunar」(ファイルマネージャー)の「カスタムアクション」について説明します。今回は「カスタムアクション」を使って、ファイル・ディレクトリのフルパス名を【簡単に】コピーする方法をご紹介します。

ただし今回は敢えてxfce:thunar:custom-actions [Xfce Docs]で紹介されている方法とは別の設定を行います。その方が大半のChaletOSユーザーにとってメリットがあるからです。

  • 登録コマンドがシンプルになる
  • ほぼ不要なアプリケーション(xclip)をインストールせずに済む

別の設定方法とは言っても、やはり「カスタムアクション」。他のアプリケーションを「コマンド」に登録し、利用するという仕様に変わりありません。

今回は「ClipIt」を「コマンド」に登録し【非常に便利】な「カスタムアクション」を作成したいと思います。

ClipItとは

「ClipIt」はクリップボードマネージャーです。他にもクリップボードマネージャーソフトはありますが、やはり「ClipIt」が一番お勧めです。そのくらい便利で、安定したアプリケーションです。

「ClipIt」は「Application Center」(中身はUbuntuソフトウェアセンター)からインストールが出来ます。

clipit-app-center

「Application Center」の検索欄に「ClipIt」と入力します。すぐに上記の画面になりますので、「詳細情報」をクリックします。以下の画面に移ります。

clipit-install

右上の「インストール」をクリックします。すぐにパスワードの入力を求められますのでご入力下さい。入力後すぐにインストールが始まります。

初回起動時の警告

「ClipIt」は以前紹介した「Launchy」とは違い、インストールと同時に「自動開始アプリケーション」に登録されます。この点も便利です。

しかし、留意事項があります。それは最初の起動時に「英語の警告」が出るということです。

実際その警告を確認するためにも「ClipIt」を起動してみます。デスクトップ左下の「ChaletOS」をクリック、または「Superキー(Windowsキー)」を1回押下し、「Whisker Menu」を表示します。

一番下の検索欄に「clip」ぐらいまで入力します。以下の様にアプリケーションが絞り込まれますので、一番上の「ClipIt」をクリックします。

type-clipit

あるいは同じく「Whisker Menu」右側のカテゴリから「アクセサリ」を選択することで「ClipIt」を探し出す事が出来ます。

clipit-accessory

いずれの方法にしても「ClipIt」を初めて起動すると、すぐに以下の警告が表示されます。

clipit-warning

「ClipIt」はクリップボード履歴をプレーンテキストとして保存します。あなたがパスワードやその他の機密データをコピーし、他の人がこのPCにアクセスすると、セキュリティ上のリスクとなり得ます。履歴の保存を行いますか?(素人訳、大きくは間違っていないはず)

セキュリティリスクを承知の上、「はい」をクリックします。これで警告は消え、「ClipIt」は使えるようになります。以降「Ctrl+Alt+H」でクリップボード履歴が呼び出せます。

ただし警告が指摘するように「その他の極秘データ(sensitive data)」、クレジットカード情報などは安易にコピー&ペーストしない方が確かに安全だとは思います。

Xfce公式のフルパス名取得方法

「ClipIt」はクリップボードをほとんど履歴として残せる万能ツール。ChaletOSを使いこなす上で、必須のソフトの1つと言っても良いでしょう。

さて本題に戻ります。今回の「カスタムアクション」はファイル・ディレクトリのフルパス名を【簡単に】コピーするというものです。

実はその設定方法は、Xfceのカスタムアクションの解説ページ(xfce:thunar:custom-actions [Xfce Docs])に「Saving the selected file/folders pathname to the clipboard」というそのものズバリが載っています

copy-pathname-to-clipboard
出展:xfce:thunar:custom-actions [Xfce Docs]

しかしそこで紹介されている設定方法はお勧めはしません。

xclipはChaletOSにはインストールされていない

なぜなら「xclip」という使用頻度のかなり少ないソフトを利用した設定になっているからです。

「xclip」は、ほとんどの作業を「CLI」(コマンドラインインターフェイス)で行う人にとっては便利でしょうが、大多数のそうでない人にとってメリットが非常に少ないソフト(個人的な意見)です。しかも以下のデメリットもあります。

  • ChaletOSには標準でインストールされていない
  • 別途インストールが必要
  • コマンドラインでクリップボードを操作するソフト(難しい)
  • 端末(ターミナル)上で扱うソフト、使用頻度が少ない
  • 登録するコマンドが少し煩雑になる

コマンドが少し煩雑という点を具体的に示すと以下の様になります。

echo -n %f | xclip -i

「echo」と「xclip」の2コマンドを使用しているので煩雑です。一方「ClipIt」を活用する場合は非常にシンプルなコマンドになります。

clipit %f

ファイル・ディレクトリのフルパス名を【簡単に】コピーするという目的のためだけに、ほとんど使うことのない「xclip」をインストールするのは「非合理的」。それよりは、既にインストールしているであろう「ClipIt」を活用する方が無駄がなく「合理的」なのです。

カスタムアクションの作成方法(おさらい)

では実際に「ClipIt」を「カスタムアクション」に登録する方法を説明します。前回説明をしていますが、念のため「カスタムアクション」の追加手順から説明します。

どのディレクトリを開いていても構いません、「Thunar」のメニューバーの中から「編集(E)」をクリックします。メニューの下から2つ目の「アクションの設定(U)」をクリックします。

アクションの設定

すぐに「カスタムアクション」という画面がポップアップしてきます。

カスタムアクションを追加

この画面の右側一番上の「+」ボタンをクリックします。すぐに以下の「アクションの作成」画面になります。

アクションの作成

ClipItをカスタムアクションに登録

clipit-customaction

「名前(N)」と「説明(D)」の所は任意で構いません。「コマンド(C)」の所は「clipit %f」と単純です。※「clipit」は全て小文字です

clipit-pattern

「登録条件」は全てのファイル、ディレクトリのフルパスを取得したいので、全部チェックを入れて「OK(O)」をクリックしました。

clipit-added

無事カスタムアクションが登録されました。

カスタムアクションの利点

では先程のカスタムアクションで、実際にファイルのフルパスを取得してみます。例として「~/Doanloads/」にある「110.zip」のフルパスを取得してみます。「unar」の時と同じで、やり方はとても簡単です。対象のファイルやディレクトリの上で右クリックします。

clipit-right-click

下から5つ目にある「Copy Pathname to Clipboard」を選択します。以上です。では実際に「ClipIt」に「110.zip」のフルパスが記録されたか確認します。

「ClipIt」では「Ctrl+Alt+H」でクリップボード履歴が呼び出せます

clipit-pathname

ちゃんと「/home/test/Doanloads/110.zip」というフルパス名が記録されています。

カスタムアクションが無ければ、まずはアドレスバーのディレクトリパス(/home/test/Doanloads/)をコピーし、なおかつ「110.zip」というファイル名をコピーしてフルパスを取得するはずです。2つ手間が掛かります。

しかし、「カスタムアクション」を利用すれば、右クリック1つで同じ目的を達成できます。このように「カスタムアクション」を駆使すれば、作業効率が格段に上がるのです。

「Thunar」がデフォルトのファイルマネージャーであるChaletOSはやはり、使いやすいOSだと言えます。

今後の記事の予定

さて「カスタムアクション」については次回までとします。その後セキュリティソフト「ClamTk」を「Thunar」と連携させる方法を紹介します。つまらない話はそこまでです。

その後は「Wine」関連の記事を1つ。その次にようやくWindows7アイコンをインストールする方法を説明する予定です。

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