ChaletOSでLaunchyを自動開始アプリケーションに設定する方法、Launchyをフル活用する2つの設定

前々回の記事」ではChaletOSのインストールと初期設定方法を。「前回の記事」ではインストール直後に出て来るエラーの解消方法を説明しました。

今回からはWindowsの「コントロールパネル」にあたる「設定マネージャー」の使用方法や、ファイルマネージャー(Thunar)のカスタマイズ方法を、お勧めのアプリケーションを紹介しながら説明をしていきたいと思います。

今回はWindowsで言う所の「スタートアッププログラム」の登録方法を、お勧めの定番ランチャーソフト「Launchy」を使って説明します。

アプリケーションファインダーはいまいち

ChaletOSには実は標準で「アプリケーションファインダー」というランチャーが搭載されています。下の動画で急に画面中央に現れるものです。

「アプリケーションファインダー」を呼び出すショートカットキーは「Super + R」または「Alt + F3」となっています。※Superキー=Windowsキーのこと

しかし「Alt + F3」の組合せはあり得ないです。指…痛めます

デフォルトのショートカットキーの確認方法

ちなみにChaletOSのデフォルトの「アプリケーションショートカットキー」は以下の方法で確認ができます。

設定マネージャーを起動
デスクトップのアイコンをダブルクリックか、下部パネルのアイコンをクリックして起動

まず「設定マネージャー」を起動します。「設定マネージャー」内に「キーボード」というアイコンがありますのでクリックします。

設定マネージャーの中のキーボード

キーボード設定

「キーボード」という画面に変わりますので、真ん中の「アプリケーションショートカットキー」のタブをクリックします。そうすることでデフォルトの「アプリケーションショートカットキー」が確認できます。

アプリケーションショートカットキー

枠外に「編集(E)」や「追加(A)」、「削除(R)」がありますので、ショートカットキーのカスタマイズもできます。

単なるWhisker Menu

実は「アプリケーションファインダー」の中身は「Whisker Menu」と同じです。ですから、デスクトップ左下の「ChaletOS」をクリックする、またはSuperキー(Windowsキー)を1回押すのと、出来ることは変わらないのです。

アプリケーションファインダーの中身
アプリケーションファインダーの中身
Whisker Menuの中身
Whisker Menuの中身

ちなみにSuperキー(Windowsキー)を1回押すと、デフォルトで最下部の検索欄がアクティブになります。そこにそのままアプリケーション名を入力するとことで、素早くアプリケーションを呼び出せます。はっきり言ってこの方が速くて楽です。

検索欄がアクティブ
検索欄にアプリケーション名を入力した方が速くて楽

ただし、この方法で全てのアプリケーションを呼び出せるわけではありません。「Whisker Menu」に登録されていないアプリケーションは、検索できないからです。

ランチャーはLaunchy

そこで、お勧なのが「Launchy」です。

Launchyのデザイン

ちなみにUbuntu系ディストリビューションでは「Kupfer」という同じく高機能なランチャーがインストールできます。しかし、ChaletOSとはデザインが合わないので却下です。無意味に大きく無骨です。センスの問題です。

kupfer

「Launchy」はかなり有名なソフトです。なおかつクロスプラットフォームのソフトです。ですからもう別のOSでお使いの方も多数いらっしゃると思います。

ですので「Launchy」自体の使用方法については割愛させて頂きます

LaunchyはApplication Centerからインストール

「Launchy」は「Application Center」(中身はUbuntuソフトウェアセンター)からインストールできます。おさらいのためインストールについて簡潔に説明します。

まずはデスクトップ左下の「ChaletOS」ボタンをクリックします。「Whisker Menu」の「システム」を選択し「Application Center」をクリックし起動します。

Whisker-Menu-App-Center

次に「Application Center」の右上の検索欄に「Launchy」と入れて「詳細情報」をクリックします。

Launchyのインストール

左下の「追加のアドオン」に英語表記ですが「スキン」と「プラグイン」のチェック項目があります。

それらを一緒にインストールされる方は適宜チェックを入れます。そして右上の「インストール」をクリックします。これでインストールが始まります。もちろん、すぐにパスワードの入力が求められます。

Launchy-plugin-install

しかしこうして単に「Launchy」をインストールしただけでは不十分です。「Launchy」をインストールした後、必ず行う設定があります。それはChaletOSの起動と同時に「Launchy」を自動起動させる設定です。

つまりWindowsでいうところの「スタートアッププログラム」に登録する設定です。

「セッションと起動」から追加する

その方法ですが、やはりまずは「設定マネージャー」を起動します(起動方法は割愛)。

「設定マネージャー」の画面をかなり下までスクロールすると「システム」というグループがあります。その中に「セッションと起動」というアイコンがあります。このアイコンをクリックします。

セッションと起動アイコン

以下の画面になります。

セッションと起動

真ん中のタブ「自動開始アプリケーション」をクリックします。

自動開始アプリケーション

アプリケーションの一覧が表示されます。これが現在の「自動開始アプリケーション」(≒スタートアッププログラム)の一覧です。

その中でも左側レ点にチェックが入っているものが、現在実際にOS起動時に自動開始しているアプリケーションです。

自動開始アプリケーションの追加方法

この「自動開始アプリケーション」に「Launchy」を追加すれば、「Launchy」もChaletOSの起動に合わせて自動開始させることができます。

ではその追加方法について説明します。「自動開始アプリケーション」画面の一番左下の「追加(A)」をクリックします。

自動開始アプリケーションの追加

すぐに以下の画面がポップアップしてきます。

アプリケーションの追加ダイアログ

ここで必要情報を入力します。「名前」の所は「半角英数字」をお勧めします(別の場所でのファイル名になるので)。説明は日本語でも問題ありません。

コマンドの所は今回は必ず半角英数【小文字】で「launchy」と入力します。「Launchy」と入力してもうまく動作しません

繰り返しですが重要な点は、コマンドを必ず小文字「launchy」と入力する点です。なぜなら「Launchy」の実行ファイル名が小文字の「launchy」なためです。それ以外は自由に決めて大丈夫です。以下はかなり簡略化した例です。入力が終わりましたら「OK」で閉じます。

Launchyの追加

自動開始アプリケーションの画面に戻ります。登録した内容が反映していることを確認し「閉じる(C)」で閉じます。

自動開始アプリケーションにLaunchyが追加された

以上で「Launchy」を「自動開始アプリケーション」に設定することが出来ました。

Thunarでの隠しディレクトリ、隠しファイルの表示方法

参考程度ですが、「自動開始アプリケーション」に追加したアプリケーションの設定情報は、「~/.config/autostart/」配下に「(名前).desktop」というファイル名で保存されます。

「名前」とは先ほどの「アプリケーションの追加」ダイアログで一番最初に入力した「名前」のことです。

また「~」はホームディレクトリ(/home/[ユーザー名])のことです。よく使う表現ですので、早めに覚えましょう。

autostartディレクトリ
今回の例では「Launchy.desktop」が出来ている

拡張子が「.desktop」となっていますが、中身はテキストファイルです。

Launchy.desktopの中身

と説明しましたが、(中・上級者以外は)ホームディレクトリ(~/)の中に「.config」ディレクトリがなかなか見つけられないと思います

なぜなら「.」で始まるディレクトリやファイルは「隠しディレクトリ」や「隠しファイル」だからです。それらはデフォルトでは非表示になっています。

しかし、簡単に表示できます。2種類方法があります。

1つはファイルマネージャー(Thunar)のメニューバーにある「表示(V)」をクリックし、メニューの中から「隠しファイルを表示(H)」をクリックする方法です。

メニューバーから表示

Ctrl+Hがお勧め

もう1つは「Ctrl+H」というショートカットキーを使う方法です。おすすめは「Ctrl+H」の方です。

なぜなら「Ctrl+H」は隠しファイルを表示させる時にも使えますし、表示した隠しファイルをもう一度、非表示にする時にも使えるからです。今後本当によく使うショートカットキーです。

.configの中にautostartがある
.configディレクトリの中にautostartディレクトリがある

スキンは3種類しか使えない?

このようにして自動開始アプリケーションに登録した「Launchy」ですが、1つ惜しい点があります。それはスキンが「Default」、「QuickSilver2」、「Spotlight_Wide」の3種類しか使えないことです。

QuickSilver2
QuickSilver2スキン
Spotlight_Wide
Spotlight_Wideスキン

ただしこれは、私の環境の問題かもしれません。私の環境はChaletOS 16.04.2の64bitです。Launchyのバージョンは2.5-3です。とはいえ、たとえスキンの選択肢が少なくても「Kupfer」よりもChaletOSのデザインにマッチしていることは間違いないです。

カタログ登録のコツ2つ

「Launchy」インストール後の初期状態でも、冒頭で紹介した「アプリケーションファインダー」よりも呼び出せるアプリケーションは多くて使いやすいはずです。

しかし、初期状態のカタログデータだけでは、アプリケーションをフルには呼び出すことができません。

初期状態のカタログ
初期状態のカタログ

そこで、以下の設定をお勧めします。

  • /usr/binのカタログ登録
  • 「Wine」のProgram Filesをカタログ登録

/usr/binをカタログ登録する

Linuxの標準的なアプリケーションの実行ファイルは、一般的には「/usr/bin」ディレクトリの配下にあることが多いです。ですから、このディレクトリをカタログとして登録することで、Launchyから呼び出せるアプリケーションが飛躍的に増えます

Launchy-Options

その方法ですが、まずLaunchyの画面上で右クリックします。そうすると「Options」という項目が現れますので選択します。あるいは、Launchyの右上の歯車アイコンをクリックしても同じです。

「Launchy options」という画面に移りますので、真ん中の「Catalog」タブをクリックします。クリックすると以下の画面になります。

Catalog-tab

上記の画面左下の「+」ボタンをクリックします。すぐに「select a directory」という画面に変わります。

select-a-directory

ここでは左側にある「ファイル・システム」をクリックします。

usrディレクトリ

「ファイル・システム」を一番下までスクロールすると「usr」ディレクトリがありますので、ダブルクリックします。

binディレクトリ

一番上に「bin」がありますので「bin」をシングルクリックで選択状態にし、右下の「開く(O)」をクリックします。

Include executablesにチェック、Depthは0

そうすると「Catalog」の「Directories」の中に「/usr/bin」が追加されます。

usr-bin-selected
「Include executables」をチェック

かつ「/usr/bin」が選択された状態になっていると思います。「/usr/bin」が選択された状態のまま、右下にある「Include executables」をクリックしチェックを入れます。※ちなみに「executable」の和訳は「実行ファイル」です。

depth0
必ず「Depth:100」を0にします

このままだと、カタログのデータベースが膨大になります。それを防ぐために「Include executables」の2段下の「Depth」を「100」→「0」に変更します

「Include executables」にチェックが入っていることと、「Depth」が「0」になっている事を確認の上、左下の「Rescan Catalog」をクリックします。※Depth=0とはサブディレクトリをインデックスしないという意味。

Rescan-Catalog

インデックスが更新されます。インデックスが168→2,150と飛躍的に増えたことが分かります。これでほとんどのアプリケーションが「Launchy」から呼び出せるようになりました。

Windowsアプリケーションの登録方法

これでLinuxアプリケーションの大半が「Launchy」から呼び出せるようになりました。しかし、大多数の方はWineを使い、Windowsアプリケーションも併用すると思います。

今度はWindowsアプリケーションを「Launchy」から呼び出す設定を説明します。

ちなみにまだWineの設定をしてない方は、Wineを使う時のための参考として御覧ください。

まだ「Launchy options」の「Catalog」タブが開いていると思います。閉じてしまった方は再度開いて下さい。先程と同様に画面左下の「+」ボタンをクリックします。

launchy-add-directory

前回と同様すぐに「select a directory」という画面に移ります。今度は左側ホームのアイコン、つまりユーザー名(当ブログでは[test])の所をクリックします

select-home-directory

*.exeを登録する

ホームディレクトリに戻ります。

back-to-home-directory

ここで、何も無い所で右クリックします。そうすると「隠しファイルを表示する」というメニューが出てきますので、選択します。もちろんここで「Ctrl+H」を使っても構いません

double-click-wine

隠しディレクトリが表示されます。ここで隠しディレクトリの「.wine」をダブルクリックします。次に「drive_c」をダブルクリックします。

Wineを64bitで構築した場合、以下のように「Program Files」と「Program Files(x86)」がありますので、それぞれをシングルクリックで選択し、右下の「開く(O)」をクリックします。※Wineを32bitで構築した方は「Program Files」のみ。

Program-Files

「Launchy options」の「Catalog」に「Program Files」や「Program Files(x86)」が追加されたことを確認しましたら、まずは「Program Files」を選択し、右側「File Types」の下の「+」をクリックします。

add-File-Types

「File Types」の所に文字が入力出来ますので「*.exe」とご入力下さい。

*.exeを追記

もし「Program Files(x86)」も追加しているようなら、同じ手順を繰り返して下さい。それぞれの登録が終わりましたら、左下の「Rescan Catalog」をクリックします。

Launchy-Wine-Rescan

これで拡張子が「.exe」のファイル、つまりWindowsの実行ファイルがカタログにインデックスされます。この設定をすることで「Launchy」からWindowsアプリケーションを呼び出すことが可能になります。

以上がChaletOSでLaunchyを使いこなす上でのコツでした。

今回も最後までお読みいただき有難うございました。

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